- 出演者
- 伊藤隆佑 村瀬健介 國本未華 日下部正樹 山本恵里伽
イギリス人の社会人類学者、明治学院大学のトム・ギル教授は、人類学者として困難な状況下にある人々の様子が知りたいと事故の1か月後に長泥に入った。以来ギル教授と長泥の人々の交流は続き、避難先を訪ね地区の行事にも顔を出した。ギル教授が注目してきたのは、共同体と墓地の関係。避難生活が3年を越える頃から変化が起き始め、墓を他の場所に移す家が増えたという。福島市内の墓地に誰が言い出したわけでもなく長泥の人たちが墓を移し出し、今では10世帯以上にのぼるという。長泥地区の避難指示が解除されたのは、飯舘村で最も遅く2023年5月のこと。長泥は商店も家屋もほとんどが解体され、すっかり姿を変えた。鴫原さんは更地になった自宅の土地に、小さなプレハブを建てた。長泥を訪れた人が集まる場所を作りたいと、井戸を堀り水を確保した。9畳ほどの部屋に全国から研究者や知人たちを招き、飯舘牛を振る舞う。鴫原さんは福島市内に自宅を購入していて、長泥に戻ることは現実的ではないと考えている。「将来子や孫たちが別荘感覚で訪れてくれたら」と話す。区長として苦渋の選択をした、再生事業の受け入れ。ここで栽培された作物は、検査の結果安全性が確認された。育てた作物で生活を支えることはできるのか、除染土を受け入れたことは正しかったのか、鴫原さんは今も自問している。
原発事故から15年の福島県飯舘村の今について、日下部正樹は「飯舘村の杉岡誠村長は『村に人を戻したり集めたりするのではなく、人に選ばれる村を作りたい』と話していた。原発事故は10年以上人を寄せ付けない。村長の言葉は『村を元に戻すことは難しい、だったら新しい飯舘村を作り直そう』という決意にも聞こえた。15年経ち私たちは暴走する原子炉をコントロールする術を手に入れたのか、答えはノー。原発事故をきちんと語り継がねばならず、15年前の事実に対して謙虚であらねばならない」などと語った。
都内で開催された「インド太平洋エネルギー安全保障閣僚・ビジネスフォーラム」は、需要が拡大するアジア各国へのエネルギーの安定供給を話し合う国際会議。日本からは赤沢亮正経済産業大臣が出席し、イラン情勢を念頭に「中東情勢の悪化によって、世界の石油やLNG輸出の要であるホルムズ海峡の航行が妨げられている」と危機感を訴えた。赤沢大臣はアメリカを始めタイや韓国の閣僚と、今後のエネルギーの安定供給などをテーマに議論を行った。会合はあすも行なわれる。
卓球の世界トップ32が集結するWTTチャンピオンズ。まずは男子シングルス2回戦で張本智和と宇田幸矢の日本人対決が行われ、張本がストレート勝ちをおさめた。準々決勝で張本は世界ランク7位の台湾のエース・林イン儒と対戦した。序盤から壮絶なラリー戦となったが、張本のフォアハンドが炸裂し第1ゲームを制した。その後は一進一退の展開となり、2ゲームずつ取り合い迎えた第5ゲームは張本が奪った。勢いそのままに第6ゲームも張本が制し、準決勝進出を決めた。
アメリカ男子ゴルフの「ザ・プレーヤーズ選手権」2日目、17位スタートの松山英樹は10番でバーディを奪い11番も連続バーディ。優勝賞金7億円超えのビッグトーナメントで、今季初優勝へ絶好のスタートを切った。しかし勢いをキープできず順位を下げた松山は、3日目に巻き返しを狙う。
来週の特集は、今週に続いて原発事故に焦点を当てる。福島第一原発事故で拡散した放射能の生き物への影響について。15年が経ち、山のキノコや川の魚の放射線量は現在どうなっているのか。一方で風評被害に長く苦しんできた人たちが、ようやく一歩を踏み出そうとする姿を追った。
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- 福島第一原子力発電所事故
出演者がエンディングの挨拶をした。
