- 出演者
- 所ジョージ 佐藤真知子
オープニング映像。
番組では人の手が離れ荒れ地となった里山を科学者たちの手で再生する長期実験企画「かがくの里」など人と自然のつながりを放送中。さらに夏には夏休み海外特集として、生き物の宝庫コスタリカの様子をお届けした。今回は放送しきれなかったコスタリカの持ちの秘密をリポート。
今回はコスタリカの森についてお届けする。いかちゃんとTokyo Bug Boysが行ってきたコスタリカは豊かな自然環境・生態系に恵まれた生き物の宝庫だ。コスタリカがある熱帯は1億年以上環境が大きく変化することなく生物が暮らし、長い年月をかけて進化した多様な生態系を誇っている。
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コスタリカは日本列島の7分の1程度の面積に世界の生物種の約5%が生息しており、国土の約4分の1が国立公園・自然保護区という豊かな自然環境に恵まれた国だ。ナマケモノやオオハシなど木の上で生活する生き物に出会った。
コスタリカが生物多様性が豊かな理由の一つは約300万年前に起こった地殻変動。これまで分断されていた北米大陸と南米大陸がつながり陸続きとなったことで、「アメリカ大陸間大交差」と呼ばれる生き物の大移動が発生し多様な生態系が築かれることになった。さらに、コスタリカは国土の中央に北から南へ連なる山脈があり、この山脈にカリブ海から湿気を含んだ貿易風が西に向けて吹き抜ける。山脈を超えると乾いた風になって太平洋側に向かうため、地域によって湿度・気温・降水量の年間平均も変化する。そのため、1年中雨の降る熱帯雨林や霧が多くかかる山地雲霧林、雨が6か月以上降らない時期がある熱帯乾燥林など様々な環境が存在する。
いかちゃんは見れば見るほど色んな生き物がいたと話した。ケツァールは地元の人達による保護活動が行なわれていて、好物であるリトルアボカドを森に植えたり、子どもたちに環境保護の教育を行っている。
いかちゃんがやってきたサンタ・ロサ国立公園は熱帯乾燥林が広がる。はるか昔はメキシコからパナマまで太平洋側は広く熱帯乾燥林だったが、牧畜のために森林を伐採、野焼きを続けたことにより、長い間農場だった。50年ほど前から国を上げて森林の再生に取り組んでいる。今では自然を大規模に回復させた場所としても有名な場所だ。毎年野焼きが行われていた土地を買い取り、野焼きをやめた。また、その他の森や海に至るまで色んな自然環境がつながるように間にある私有地を買い取り緑を増やした。緑の回廊を作ることで、生き物が行き来し、種なども運ばれることでお互いの環境が活性化する。これらの活動の結果、サンタ・ロサ国立公園を含むグアナカステ保全地域は自然を復活させた・多様な生態系が相互作用している環境が評価され、1999年に世界自然遺産に登録された。原生林は長い時間をかけて木が成長し、大きな木があることで日陰も増え、生き物がさらに集まりやすい環境になっている。
サンタ・ロサの乾燥林では野焼きをやめることで自然の力で森を回復させたいたが、他の場所では成長の早い木を植えて他の植物が育ちやすい土壌を作ることもあるという。森の再生にはその土地にあったやり方で行う必要がある。
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- サンタ・ロサ国立公園
汐留サマースクールは子どもに向けた「学び」をテーマにしたイベントで、2日間行われた。目がテン!の参加し、中米コスタリカで撮影されたパネルの展示や、「かがくの里」に関連する昆虫を生きたまま展示した。イベントではいかちゃんとTokyo Bug Boysも登場し、自然にまつわるお話し会も開催した。コスタリカは観光や学びを通じて自然環境の保全を行うエコツーリズムの発祥の地と言われている。
Tokyo Bug Boysは新企画として嬬恋村で生き物を観察できる森を作るという。「生き物を生で見る感動」を味わってほしいと言った。
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- 嬬恋村(群馬)
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