- 出演者
- 所ジョージ 佐藤真知子
オープニング映像。
3月16日、北陸新幹線が延伸し敦賀駅まで開業する。そこで今回は福井県に注目。去年リニューアルした福井県立恐竜博物館。世界三大恐竜博物館の1つと呼ばれている。恐竜の全身骨格展示や福井発見の恐竜化石もある。
スタジオにカルカロドンサウルスの模型が登場。恐竜は約2億3000万年前から6600万年の中生代という時代に繁栄していた。人類の祖先が誕生したのが約700万年前。福井県周辺には恐竜が栄えていたジュラ紀~白亜紀の地層・手取層郡がある。ここから1億数千年間前の植物・貝・恐竜の化石が多く発見されている。福井県立恐竜博物館近くの手取層郡からは特に恐竜の化石がたくさん見つかっている。
福井県勝山市に建てられた福井県立恐竜博物館には世界各国の貴重な恐竜化石がある。関谷透さんに案内してもらう。博物館に入ると、巨大なティラノサウルスのロボがいる。ティラノサウルスは目が前向きで獲物を立体的に見て正確な距離をとらえることができる。歯がむき出しだと乾いて割れやすいことから、リニューアルして歯は口の中に収まるようになった。恐竜の前進骨格展示は50体もある。全長約22mのブラキオサウルスは大きさを実感できる展示がされている。アロサウルスなどは本物の化石を使用している。バラバラで発掘された化石を並べ、隙間をレプリカでつなぐまばら模様になっている。カマラサウルスの一種は9割以上が本物の化石。フクイラプトルは福井で発見され、日本で最初に学名がついた恐竜。日本で発見された新種の恐竜11種のうち6種が福井で発見されている。なぜ福井で恐竜の化石が多く見つかるのか?
福井には恐竜の化石が多く見つかる宝の山・ボーンベッドがある。ボーンベッドとは化石発掘現場の手取層郡北谷層。ボーンベッドは恐竜の死体が川の洪水などで流されて骨が集った地層。1982年にワニの化石が発見されたのがきっかけとなった。フクイナプトルとフクイサウルス、フクイベナートル、フクイティタンが見つかった。恐竜やワニの化石、多い年では約4000点が発見されている。
化石はどうやって発掘するのか?化石を見つけたらクリーニングという作業をする。恐竜博物館では夏の間、研究員の調査後の発掘現場の石で化石発掘体験ができる。ここで、いかちゃんが登場し、きょうきょうといかちゃんで恐竜の骨の化石発掘に挑戦してみる。いかちゃんは木の化石を発見、きょうきょうはマツモトイナという今では絶滅してしまった貝の化石を発見。北谷層の発掘現場の地層は川や湖などが重なった場所で、植物・貝・恐竜の骨など当時の環境を示す化石が多いのだという。2人は恐竜の化石発見とはならななかった。
ボーンベッドで2023年9月7日、福井県6例目の新種恐竜が発表された。前期白亜紀の地層で発見されたのはティラノミムス・フクイエンシス。ダチョウ恐竜という体温保持のため羽毛を持つと考えられる恐竜。腕の派手な羽は威嚇・求愛のためにあったと考えられる。1998年に小さな指先の骨を発掘して以来、55点の部位の化石を発掘し、過去発見の近縁種をヒントに姿を復元。25年を経て新種として発表された。
福井県立恐竜博物館には恐竜のミイラの化石がある。足から頭までほぼ全身まるごと発掘されたのはブラキロフォサウルスのミイラ化石。死後すぐに乾燥した可能性があり、世界屈指の良好な保存状態。多くの化石は骨だけでバラバラだが、ミイラ化石は骨のまわりに腱が残っていて骨が繋がっている。そのため、大きさや筋肉の付き方、内臓の位置まで正確に知ることができる。ブラキロフォサウルスのミイラ化石は2033年までの展示予定。
所さんの目がテン!の番組宣伝。
TVer・Huluで配信!詳しくは番組HPへ。