2024年5月12日放送 7:00 - 7:30 日本テレビ

所さんの目がテン!
水面下で進んでいた2年にわたる母屋プロジェクトの裏側大公開!

出演者
所ジョージ 佐藤真知子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

かがくの里 隈研吾さん設計 母屋PJ 水面下で進んでいた準備一挙放送

10周年長期実験企画かがくの里。協力者が力を合わせ里山を整備。すると四季折々に表情を変える美しい里山となり、多様な生き物も集まってくるように。今年4月、第65回科学技術映像祭で部門優秀賞を受賞。選ばれたのはフクロウの産卵から巣立ちまでを追いかけた長期ドキュメンタリー。今回は2年前から進められていた建築家・隈研吾さんが母屋の設計をすることになった母屋プロジェクト。今年2月、隈さんが3度目の来訪。決まったのは母屋を建てる位置。話し合いに話し合いを重ね着々と準備を進めていた。本日は母屋プロジェクトの全てを一挙放送。

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イノシシフクロウムササビ第65回科学技術映像祭
かがくの里 隈研吾さん設計 母屋PJ
所さん感激!こだわりのかやぶきの家

去年6月、隈さん設計の茅葺きの家が発表された。デザインには隈さんのこだわりが詰まっており、縄文時代の竪穴住居の延長戦で竪穴住居の現代版とのこと。茅葺き屋根の庇が流線型になっていて全体も丸みを帯びている。実はデザイン発表前から隈事務所の設計士、構造計算の専門家・江尻教授、木材利用の専門家・村田教授、実際に母屋を建てる「でか木の家」永和工務店・金澤さんとの間で話し合いが何度も重ねられていた。デザイン発表の8か月前、関係者が集結し発表されたのは、50分の1の骨組み模型。屋根の骨組みに使うのは約7mの丸太28本。作業場に使った丸太と同じくらいの太さを使いたいそうで、長さは作業場の丸太が3mほどなので倍以上に。屋根の丸太を中心で支えるのが心柱と言われる7mほどの2本の太い丸太の上に棟木と言われる丸太を掛けた鳥居のような形のもの。不安定な構造を円形にすることで安定させる。金澤さんが率いる「でか木の家」永和工務店は創業41年と長く地元で愛されてきた工務店。木材の扱いに優れ、非常に美しい家を建てることで有名だが、今回のような丸い形の家を建てるのは初めて。この日は今後どうやって建てていくか図面と模型をもとに整理することになり一旦持ち帰ることに。後日、建てる上での懸念点を話し合った。

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でか木の家 永和工務店京都大学日本女子大学隈研吾建築都市設計事務所
実現可能?こだわりのかやぶきの家

母屋の骨組みの作業工程は7mほどの心柱の上に棟木と呼ばれる太い丸太を乗せ、角材で心柱と棟木を囲う。その後垂木と呼ばれる丸太28本をつなぎ合わせると紹介。使用される垂木の重さは215kgにもなり人力で動かせない丸太と棟木を組み合わせるため、スペース的に作業ができない懸念がされている。その後足場の組み方や基礎工事・屋根の拭き方等様々な課題を1年間話し合い、心柱の上の棟木が決定した。しゃくりの入れ方については棟木と垂木を3D上に落とし込み。削る部分を描いた展開図をプリントアウトすることで可能になったと紹介。

家の骨組み 丸太にこだわり

里の裏山の整備のために間伐した杉の木は母屋の材料に使えると判断され、切り倒した木の葉から水分が抜ける葉枯らし乾燥が行われた。これらの木を垂木に利用予定であったが垂木はまっすぐがいいとの事から、曲がったものは角材にして母屋の中や壁の中の柱に使用される。垂木に使う真っ直ぐな丸太は長年間伐がされてきた整備された山から選び、葉枯らし乾燥が行われた。

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互光林業

屋根の骨組みに重要な垂木は隈研吾のこだわりとしてできるだけ樹皮をつけたまま使いたいという。樹皮を残すことで自然に森に溶け込む感じが出る一方で、樹皮によって乾燥しづらい問題がある。木材が乾燥すると木の形が変わるため、家を建てた後に乾燥が起こると家が歪んだり曲がったりするため乾燥は不可欠な作業である。葉枯らし乾燥だけでは中心からは水分が抜けない問題がある。丸太は内樹皮を残して外樹皮が剥がれれば乾燥が進むため、手作業で内樹皮を残して40本の皮むきをこなった。

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京都大学隈研吾
(エンディング)
次回予告

「所さんの目がテン!」の次回予告。

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