- 出演者
- 木村佳乃 所ジョージ 伊原弘将
鹿児島で幻の怪魚が見つかった。鹿児島湾で聞き込みをすると口が大きく、歯は牙のような感じ。迷彩柄で体長は1mほどある。幻の怪魚を20匹も釣ったという三井達雄さん。その魚は人工的に作られた魚。養殖で 飼われていたのが台風で網が壊れて逃げてしまったという。三井達雄さんの釣りに密着した。夜9時釣りを開始。9時間やっても1匹も釣れなかった。2日目は16時からスタート。8時間後、ヒットするも釣れなかった。幻の怪魚の名前はクエタマ。国内数カ所で養殖されており、ふるさと納税の返礼品などとして人気。静岡にあるガス会社はクエタマの陸上養殖に乗り出した。クエタマはクエとタマカイを人口的に掛け合わせて産まれたハイブリット魚。高単価で成長スピードが早いので1年で出荷サイズまで育つ。その他、ブリとヒラマサを掛け合わせたブリヒラなど、ハイブリッド魚は続々生み出されている。
オープニング映像。
クエタマについて専門家の征矢野清さんは「クエタマは生態系のトップにいる。タマカイはサメの子どもを食べる。もともといる魚が餌が取れなくなったり、すみかを奪われたり、駆逐されてしまう可能性はある」などと指摘した。タマカイは100年近く生きる。ハイブリッド魚は繁殖能力はないと言われているがタマカイに関してはよくわかっていない。
世界80か国以上にアトランティックサーモンを輸出しているノルウェーの養殖会社。生け簀のサイズは直径160m、深さ30m。生け簀の中は2%がサーモン、98%が海水になっている。サーモンはオフィスで一見管理されている。餌やりもボタン1つでできるようになっている。AIカメラでサーモンをスキャンし、寄生虫を発見するとレーザを照射して寄生虫を退治している。最近では全長385mの移動式サーモン養殖上も登場。出荷も完全にオートメーション化されている。
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日本一食べられる水産物がサーモン。鮭は天然、養殖されたものはサーモンと呼び分けられている。2024年、ノルウェーの企業が静岡に進出。今後、日本のアトランティックサーモンの年間消費量の1割から2割に相当する年間5300トンの生産を目指している。世界的には天然漁業はほぼ横ばいだが養殖業は20年で4倍にまで増えている。日本人の魚の消費量はピーク時の半分まで落ちている。世界的には右肩上がりに魚の消費量が増えている。国家戦力として養殖業のPRにも力を入れている。
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キングサーモンはこれまで養殖に向かないとされていたが、画期的な養殖技術が開発された。開発したのは山梨にある大学の研究施設。水槽の中で泳いでいたのはニジマスの両親から産まれたキングサーモンだった。ニジマスの赤ちゃんのお腹にキングサーモンの生殖幹細胞を注射。するとメスのニジマスからはキングサーモンの卵が。オスのニジマスからはキングサーモンの精子が作られる。ニジマスは毎年子どもを産んでくれる。
ニジマスから作るキングサーモンの技術はトラフグでも応用されている。この養殖場にいるのは全部オス。オスは白子が取れるので高級。サイズも大きいのでメスの2倍の価格になる。
トラフグは大きくなると70cm、重さは10kgほどになる。トラフグも小さなクサフグから産ませる事ができる。代理になる飼いやすい魚と凍結した生殖幹細胞さえあれば、ずっと目的の魚を作ることも可能になるという。
いま、子どもの魚離れが深刻化している。滋賀県立大学の杉浦省三教授は骨が柔らかいニジマスを開発した。魚の骨はコラーゲンとリン酸カルシウムでできてる。杉浦省三教授はリンの含有量が少ない餌を作った。これを魚に食べさせると骨が柔らかくなる。今後は海水魚にも広げ、魚の消費量を増やすのが目標。
所さん! 事件ですよの番組宣伝。