- 出演者
- 伊藤雅之 星麻琴
ガザ危機国際社会は日本は。
- キーワード
- イスラエルガザ地区(パレスチナ自治区)
ガザ危機にどう対処すべきか専門家らが議論する。
戦闘を続けるイスラエルとハマスの背後には2つの国の存在がある。イスラエルを支援しているのはアメリカ。一方でハマスを支援しているのはイラン。イランはイスラエルと敵対関係にあり、同じ敵を持つハマスを支援。懸念されるのは武装組織のネットワーク「抵抗の枢軸」による攻撃の拡大。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラやイエメンの反政府勢力フーシ派などはハマスと足並みを揃える形でイスラエルやアメリカ軍に対する攻撃を行うなど活動を活発化させている。小泉氏は「地域専門家の方々の話を聞く限り誰も戦争を広げようとはしていないように聞こえる。ただ、軍事力を使って睨み合っている勢力が実際にいるというのは制御不能なエスカレーションが発生する可能性があるので誰にとっても最悪のシナリオになると思われる」等と話した。鈴木氏は「アメリカがイランとの関係でより孤立化していく可能性も出てくる。その中で今までのようなアメリカは一方的に力を加えるということが難しくなるのではないか」等と話した。立山氏は「従来はイランを孤立させて親米諸国でイランに対抗していく構図を描いていたが、今後はイランも含めた中東諸国の動きが従来と変わっており、アメリカは今後の中東政策に苦労するのではないか」等と話した。佐々江氏は「アメリカのイランに対する政策は核をどうするかが最も大きな課題だと思う。アメリカが次にイランに対する打つ手が非常に重要だと思うし、日本もその面では果たす役割があるだろうと思っている」等と話した。
8日にG7外相会合が開かれハマスなどのテロ攻撃を断固として避難するなど共同声明が発表された。スタジオでは事態打開へ何が必要なのか質問。立山教授は戦闘中止が行なわれ始めているが目的がはっきりしない、イスラエル側の動きをみていると北部の人間を南部に移すためにやっているためとみえるなど話した。坂梨さんは一番必要なのは停戦だと思われるがどのように実現するかが見えてきていないと話す。鈴木さんはイスラエルをコントロール出来るのはおそらくアメリカだけであるがバイデン大統領が3日間の休戦を呼びかけたが結果的には1日4時間の休戦で降り立ったとイスラエルがアメリカの言うことを聞かなくなってきているとなど話した。
立山さんは今回の戦闘でガザは壊滅的な状況となっており、大規模的な復興事業が必要となってくるがガザを誰が統治・管理するのかというのが見えてこないが騒動はハマスが中心となっているためハマス抜きでの解決などはありえないなど話した。三牧さんはハマスについて事務総長が「真空から生まれた訳では無い、生まれたわけを考えなければならない」と話しておりその視点は正しいと話した。小泉さんは今回の討論について我々が目をそらし続けたことを復習していると話し、まだ目をそらしている問題はまだあると思い一度総点検しないといけない。そらしている問題は独自のロジックで爆発することがあるなど指摘した。
日本に求められることついて質問。鈴木さんは最終的には2カ国間での解決が求められるがそこに向かっていくために何ができるかと話した。立山さんは2つの国が共存していくためにはハマスが重要なアクターであることは間違いないためハマスとの対話が必要であるなど話した。佐々江さんは当面の人質問題などなど様々な難点があるが日本にも経済的・人道的支援などができると思うと話した。
エンディング映像。