2024年8月17日放送 5:20 - 5:50 テレビ朝日

日本のチカラ

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

妻は家元・夫はカナダ人

ギャニオン和香さんは日本舞踊の家元。夫のマークさんは北海道でメープルシロップを作るカナダ人。夫婦円満の秘訣とは。今週は「国際結婚で私を知った」。

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ギャニオン和香ケベック州(カナダ)マーク・ギャニオン
日本のチカラ
国際結婚で”私”を知った

札幌市西区にある「GAGNON」。全国でも珍しいカナダ産メープルシロップの専門店。メープルシロップを使ったスイーツも楽しめる。カナダ出身のマーク・ギャニオンさんが17年前に創業。一緒に働く妻の和香さん。和香さんは2年前、母親である4代目から名跡を継ぎ五代目若柳旭甫となった。和香さんとマークさんは22年前、タイで出会った。当時20代だった和香さんは、舞踊を生涯の仕事とすることに迷いがあったという。しかし世界各地を旅するうちに、日本舞踊に向き合おうという気持ちに新たにしたという。意気投合した2人は出会った翌年に結婚。その披露宴で、マークさんの父親が会場でお手製のメープルシロップを振る舞った。世界で生産されるメープルシロップの70%以上がケベック州産。その美味しさを日本に広めたい、店を経営すれば毎日一緒にいられると、「ギャニオン」は日本全国から注文が入る有名店になった。

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ギャニオンギャニオン和香クロード・ギャニオンケベック州(カナダ)タイマーク・ギャニオン若柳旭甫[2代目]西区(北海道)

去年8月、ダニエル・マジョーさんはマークさんの依頼でケベック州から来日。札幌から当別町に移動。そこではメープルシロップを作る工房シュガーハウスを建設中。ダニエルさんは、カナダを代表するメープルシロップメーカーの技術者。マークさんは土地の所有者に掛け合って、この近くの森で北海道産のメープルシロップを作るために楓の木を1本1本調べてきた。ダニエルさんが来日する1週間前に製造機が届いていた。ストーブと呼ばれるタンクは、樹液を入れて時間をかけて熱する。シュガーハウスが完成したあとは、樹液がとれる冬に備える。

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去年9月、和香さんが小樽の豪商が建てた小樽市能楽堂で、若柳旭甫を襲名してから初めての大舞台。和香さんがトリを務める。今回の舞台で試みたのは、舞踊と映像の融合。伝統を守りながら新しい表現を模索していく。それが日本舞踊の裾野を広げることに繋がると考えている。

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小樽市能楽堂若柳旭甫[2代目]

今年2月、マークさんがイタヤカエデにバケツを取り付けた。地元・当別町の若い世代がボランティアで参加。雪やゴミが入らないようバケツに蓋をした。カエデが樹液を出すのは前の晩氷点下だった気温が日中プラスに変わる寒暖差が大きい日。北海道では2月半ば~3月半ばごろ。この10日後、溜まった樹液を集める。いい樹液を出す木だが、キツツキが来て量が少なかった。今年バケツを設置したカエデは150本。商品化は来年。3月、メープルシロップの試作に取り掛かった。カナダ・ケベックから取り寄せたメープルシロップ製造機。貯蔵タンクに樹液を移し、隣の部屋のストーブに送る。沢山の薪でメープルの樹液を煮詰めていく。約70リットルの樹液からシロップは約1リットルしかとれない。しかし糖度は1.5から66まで上がる。来年の発売に向けてマークさんはさらに研究を重ねる。

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和香さんのこれからの目標は、子どもたちに踊れる場所を提供していくこと。マークさんとお互いに子どもがいないなりの未来に残す場所と環境を整えていくという。稽古場の上は2人の住まい。この日作った夕食は、マークさんがとった樹液を使ったメニュー。マークさんは、納豆にメープルシロップを加えた。夕食の後も和香さんは稽古。マークさんは、和香さんの電話の登録名を「New Wako」としている。「人はチェンジする。ずっとリスペクト、ずっと新しい」などと夫婦円満の秘訣を語った。

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全国舞踊コンクール札幌市(北海道)鹿肉

5月、当別町のメープルハウスでマークさんが企画した北海道メープル春のフェスタが開催。様々なアトラクションが用意されていた。中でも一押しが、モントリールで行われる冬祭りで人気を集めるメープル・トフィー。雪の上でシロップを固めて作るキャンディ。ケベック伝統のお菓子を北海道の人に楽しんでもらおうと企画。今年作った北海道メープルも会場限定で販売。すぐに完売した。6月、祭りの日に山車の上で和香さんの弟子たちが踊り、マークさんは神輿を担いだ。

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モントリール(カナダ)北海道メープルシロップ北海道メープル春イベント 1stプランタンフェスタ当別町(北海道)

祭りの日のマークさんは粋な法被姿である。仲間からもらった御守には自分の名前が彫られている。マークさんは「カナダにはない。このエネルギーは素晴らしい」などと話した。北海道メープルは来年、本格的に製造がスタートする。国際結婚について和香さんは「笑顔ばかりではない。文化を受け入れ、自分の器を広げるには苦しいときもあるが反対に生きがいも感じる」などと話した。

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カナダタイ北海道メープルシロップ
(エンディング)
次回予告

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