- 出演者
- 和久田麻由子 太田達也 信田さよ子 岡部正勝
10年前、ストーカー行為を繰り返していた男に30か所以上を刺され、生死の縁をさまよった冨田さんが取材に応じた。男が逮捕された後も「また捜しに来るのではないか」と考えてしまうなど、苦しみが癒えることはないという。ストーカーによる凶行をどうすれば止められるのか。
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- 桶川ストーカー殺人事件猪野詩織
25年大晦日、茨城・水戸市で妊娠中のネイリストが殺害された。逮捕された交際相手は発信機付きのぬいぐるみで女性の自宅を特定していたという。番組にはストーカー行為に悩まされた被害者からのメールが寄せられた。
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- 水戸市(茨城)
ストーカー被害を経験したことがある60代女性は「警察はなにか起きてからでないと動かない」と不信感を抱く。京都産業大学の岡部正勝教授は過去にストーカー殺人事件で捜査を指揮したり、対応不備の検証にあたったことがある。岡部教授は「信頼を回復し、被害者の方がためらわずに相談できるような環境をつくってもらいたい」と語った。川崎の事件では被害者と元交際相手が短期間で別れ、復縁を繰り返していた一方、警察は現場判断で対応を委ねていた。被害者が行方不明になったあと、家族が相談するも、警察はまともに捜査していなかった。
10年前、ストーカーをしていた男に30か所以上を刺された冨田さんが取材に応じた。警察に相談していたなか、男に路上で背後から声をかけられ、刺されたという。今も後遺症、PTSDに悩まされている。男は懲役14年6カ月の判決が言い渡され、約5年後には服役を終える。
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- 小金井市(東京)
冨田さんは事件をきっかけに眼の前に幕が下りたような感覚を覚え、どのような将来を描きたいのか分からないという。信田さよ子氏はPTSDに悩まされる冨田さんのように、被害の影響は深くて長いと話す。本人の希望があれば、加害者がどの刑務所に入っているのか、刑期はあとどれくらいかを被害者に伝えるべきだと信田氏は考える。さらに、加害者になるのを食い止める方策は世界中で進んでいるという。
ストーカーやDVの加害者が治療を受ける精神科クリニックを取材。加害者は自分こそが被害者だと思い込み、自らの行為を正当化する傾向にあるという。認知の歪みに気づかせることこそ、行動抑制につながるという。クリニックに通う人はこころに渦巻く感情を言語化し、どうすれば支配されずに済むか対処法を学ぶ。2024年、警察は3271人にカウンセリングなどを勧めたが、応じたのは184人だった。京都府警では加害者へのカウンセリングを公認心理師と連携して進めてきたが、リスクの高い加害者ほど取り組みに繋げることが難しいという。
太田達也教授は「加害行為をしていると認識するストーカーは少なく、カウンセリングの費用は自己負担」と説明する。信田さよ子氏は諸外国のように、クリニックに通わせるような強制命令を裁判所が出すような仕組みが大事と考え、「被害者を思うと、この場合の強制は正義」と話す。25年12月、ストーカー規制法が改正された。被害者から相談を受けた場合、職場や学校は一時的な安全確保、警察への連絡が努力義務となった。太田教授は加害者、被害者を孤立させない取り組みを提言する。信田氏は「抱えている問題、不安、恐怖を聞いてもらえる専門機関があることを信じて貰いたい。公認心理師として努力をしているところ」と語った。
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