- 出演者
- 池上彰 宇賀なつみ 三田寛子 遠藤章造(ココリコ) カズレーザー 堀田茜 大久保波留(DXTEEN)
日本では当たり前の光景が世界では衝撃映像と言われている。「子どもが1人で通学」「駅員が指差し確認」など外国人には衝撃映像。では世界では。韓国「運動会で子どもたちが謝罪!?」。インド「滑走路が試験会場!?」。アメリカ「強盗に無抵抗!?」。その国ではあ当たり前のことだけど、衝撃的。池上流、衝撃映像。
きょうは様々な映像をもとに日本、世界の今を解説する。
ことしの夏も暑い。日本は昔と比べて40℃を超える日が増えている。地球温暖化の影響もあり、世界中で衝撃的な映像が続出。日本では実際、どれくらい暑くなっているのか。30年前と比較(出典:気象庁)。真夏日(30℃~)は約2倍に増加。猛暑日(35℃~)は約3倍に増加。日本の年平均気温ランキング(約130年間/出典:気象庁)。1位は2024年、2位は2023年、3位は2025年。世界の年平均気温ランキングも同じ年。
世界の異常気象。ことし、異常な熱波に襲われているヨーロッパ。イギリスでは地下鉄の車内の温度が約36℃。冷房がなく蒸し風呂状態。44℃を記録したフランスではエアコンの普及率が24%(出典:フランス環境エネルギー管理庁)。これはそもそもそこまで暑くなかったり、景観保護などの規制で室外機を外壁に取り付ける必要があるエアコンの設置が制限されているため。そんな中、熱波が襲来。簡易式のエアコンを求め、いたるところで奪い合いが。一時期、簡易エアコンが品薄になり高騰。
世界の異常気象。ことし48℃を記録したインド。近年、水不足が深刻。大勢の人が群がっているのは走行中の給水車。水の争奪戦が起きた。アメリカでは4年前、過去1200年で最悪の大規模干ばつが発生。ミード湖の推移が下がり現れたのは、第二次世界大戦時代の上陸用の船。同じ年、イタリアのポー川では世界大戦時代の不発弾。異常な干ばつによって世界各地で異物が発見されている。
ヨーロッパの猛暑についてスタジオでトーク。遠藤章造はロンドンの地下鉄の車内が36℃について「なかなか厳しい。外でも暑くて中も暑かったら体おかしくなる。」とコメント。世界では今暑さによって労働時間が影響が出ている。特に農業、建設業って本当に屋外が暑くて働けなくなったり、あるいは作業のスピードが鈍ったりしている。世界では暑さによって失われた労働時間がこの6年で5倍近くに急増した。また、日本では企業が熱中症対策をしないと罰せられるという事態になっている。それだけ当然外で働く労働時間も減っていくことになっている。世界では日本の国家予算をはるかに超える170兆円という金額を1年間で失っているという。
国連大学などでは今年1月、「取り返しのつかない結果を伴う水破産の新たな時代に入った」という声明を発表した。このままでは本当に利用できる水がなくなってしまうので、あえてきつい強い言葉で水破産というようになったという。水不足は猛暑などの自然災害だけでなく意外な原因もある。それが「AI」で、チャットGPTの場合10~50回のやり取りをするごとにペットボトル500ml1本分の水を消費するという、AIは大量の電力だけでなくデータサーバーを冷却するために大量の水が消費される。例えばチャットGPTだけで1日あたり世界中で25億回以上のやり取りがあり、結果的にとんでもない量の水が消費されているという。
日本ではマイバッグにゴミの分別節電など当たり前にやっているエコ活動。中でも外国人観光客がびっくりするのがペットボトルを本体、ラベル、キャップに分ける細かさが衝撃だという。
フランス・パリではフードロス対策に町にガラス張りの冷蔵庫が設置された。家庭で余った食料品を誰でも入れることができ、必要な人が自由に持ち帰ることができる「みんなの冷蔵庫」なのだ。2017年から始まり2年後にはパリ市も協力。毎日およそ700キロの食品を廃棄から救い、およそ3000人を支援している。また国を挙げて食品ロス対策に取り組むオーストラリアでは商品は全部ただの無料スーパーを展開。賞味期限間近の食品や他店での売れ残り見た目の問題などで売れない品を扱っている。食品ロス対策だけでなく物価高で食べ物を買えない人を救う場所にもなっている。
アイスランドでは温暖化の最大の原因である二酸化炭素を石にする取り組みが行われている。二酸化炭素を水に溶かし炭酸水にして、地下にある岩石に注入。「炭酸塩鉱物」という石を作ることで二酸化炭素が石に変わる。自然界の二酸化炭素の99.9%以上は鉱物などの中にある。早ければ2年未満で石にできるといい、年間10万トンの埋蔵を目指している。
日本同様ゴミの分別に厳しい韓国では環境のためにゴミの分別出しを徹底している。街中には生ゴミ専用ゴミ箱が設置されており、捨てる生ゴミの量によってお金を払う仕組みとなっている。このゴミ箱の導入によって住民たちの意識が高まり、約97.6%と驚異のリサイクル率になっている。
タバコのポイ捨てをどうしたら減らせるかを考えたロンドンの環境団体は吸い殻を使って投票する灰皿を作った。例えば世界最高のサッカー選手はメッシかロナウドか、ペットなら犬派か猫派かなど。この灰皿にしただけでポイ捨てを最大73%減らしたところもある。
南米のチリといえばアタカマ砂漠をはじめ世界で最も乾燥した場所の一つ。いま、チリの砂漠に洋服などの大量のゴミが捨てられている。服の墓場になった背景には近くに南米最大級の自由貿易地区があり、税金面で有利なので、欧米などから大量の古着や売れ残りが持ち込まれるのだという。南米各国へ再販売するために仕分けた際、余った服が処分するお金を惜しみここに不法投棄されているという。雨がほとんど降らないため服は何年も残り、国も去年規制を始めたが現在も砂漠には大量の服が残っているという。カズレーザーは「衣類だって作った瞬間から売れ残りが出たら無駄になる。なのにトレンドとかいって毎年のように買わせようとするシステムって何でなくなんないのだろうなって思っている。」とコメントした。
世界規模の環境問題である「海洋プラスチック問題」。何十年も残って波によって細かく砕けていわゆるマイクロプラスチックになる。それを魚が食べるとその魚を人間が食べる。実は私たちの体にも血流にかなりマイクロプラスチックが入ってきていると指摘されているようになった。そこで日本の研究チームが海水の塩で少しずつ崩れ始め長く海に残りにくい 新しいプラスチックを開発した。ただ今はまだ研究段階で、買い物袋や食品の包装などに使えるようにという実用化に向けた研究が今進んでいるのだという。
日本の大阪大学が3Dプリンターで牛肉を作る技術を研究している。牛から取り出した細胞を培養。3Dプリンターで筋肉脂肪の2つの繊維を作り、本物の和牛と同じ構造になるよう緻密に組み立てていく。出来上がりはまるで霜降り肉。近い将来世界では人口増加などを理由にタンパク質の需要と供給のバランスが崩れるとも言われており、タンパク質の危機に培養肉が対応できるのではと日本の技術が期待されている。
アメリカの消防局が超低周波音を使って消化するという新しい消火技術を公開した。そもそも火は燃料となる物質が酸素と結びつくことで燃える。音波を発すると酸素が火が消費できない速度で振動し、科学反応そのものを断ち切る仕組みとなっている。水や消火薬剤だと火が消えてもその後高額な修繕費用がかかる場合もあるが、二次被害を防ぐことなどを目的に開発されたという。
フランスのある企業が蚊を育て、街中で解放している。育てているのはオスの蚊でX線を当てて不妊化させている。野生のメスと交尾しても、その蚊は卵を産むことはない。そもそもオスの蚊は人間を刺さず、メスの蚊は生涯に一度しか交尾をしない。だから子供ができないオスの蚊を大量に放つことでいろんな感染症の媒介となる蚊を将来的に減らす取り組みなのだという。
韓国で行われている「ホログラム警察官」の取り組みを紹介。等身大サイズのパネルにプロジェクターで投影された警察官が毎日夜に2分間隔で登場。ホログラムを導入して犯罪率が22%ほど減少したという。
ローソンのセルフレジの横には画面に映るイラストの店員が接客してくれるお店がある。この店員はAIではなく、在宅勤務で行っているリアルな人間が操作しており、遠隔でキャラクターを操作するアバター店員となっていて、ローソンでは94店舗で展開中。AIでは対応できないような質問をする人がいて、急な困りごとには対応できないこともあるので、こうしたアバター店員だと臨機応変にいろんなことを答えることもできる。メインの仕事はセルフレジのお手伝いで、その他商品に関する質問に答えたり、雑談に応えたりもしている。また、外国人と会話する際には翻訳機能がついている。システム上、遠隔でやり取りできるのは1店舗だけだから担当するすべてのお店の様子を見て切り替えるんだとか。そもそもアバター店員は店舗で働いたくても働けないという人をマッチングする取り組みでもある。実際に育児中の主婦だとか高齢者だとか、あるいは障害のある人などもここで働いていて、中にはスウェーデンに住んでいる日本人が遠隔でアバターで対応しているという。コンビニだけではなくて例えばカフェで在宅勤務をしながらロボットを通して接客するなど、いろんな会社が人手不足対策としていろんな研究開発をしている。
外国人がビックリする「日本の当たり前」について聞くと、子ども1人で電車に通学したり買い物をすることやに驚く人がいた。他にも電車で爆睡していたり、駅員の指差し確認、空港職員の見送り動画がネットでバズったりしている。
