- 出演者
- 池上彰 宇賀なつみ 三田寛子 遠藤章造(ココリコ) カズレーザー 堀田茜 大久保波留(DXTEEN)
近年公共時計店や宝石店を狙う集団襲撃強盗(スマッシュ・アンド・グラブ)がアメリカで社会問題になっている。年間およそ6万5000件の銃を使った強盗事件が発生しており、今は危険を回避するため追いかけたり抵抗しない教育がされている。
アメリカでたびたび発生する学校での銃乱射事件。先生が銃の取り扱いの訓練を受けたり透明な通学バッグを校則にする学校もあるなか、教室に防弾シェルターが設置されるなど、銃撃事件が起きることを前提にした対策が進んでいる。 アメリカには今およそ5億丁の銃が出回っており、一人で何丁も持っていたり家に何丁も置いておいたりしている。池上彰は「誕生日のお祝いに女の子用のライフル銃を親が一緒に行って買うなんてシーンを取材したこともある。」とコメントした。
サグラダファミリア完成で盛り上がるスペインでは観光客が多すぎて住宅やまともな仕事が提供できなくなっていて、若者はドイツやオランダなどの他の国へ逃げている状態だという。特にバルセロナなどではオーバーツーリズムが深刻な問題になっており、住民が観光客に対し水鉄砲で攻撃するという事態にもなっている。そもそもはデモの時に参加者が暑いと言って水鉄砲で遊んでいたところ、たまたま観光客に向けられてその映像が世界中に拡散されてバズったから「これなら安いし嫌がらせになるけど怪我をさせないから。」というので水鉄砲を使うようになったんだという。怒りの矛先は観光客だけではなく、観光で稼ぐことを優先しすぎた行政、観光で儲ける企業に対しても向けられている、市が税金でマンションを買い取って地元住民の住居を確保するなどの対応も始まっている。
インドでは人口のおよそ7割が働く世代のため、10名の求人に1800名の応募者が殺到したり、187人の求人に8000人が応募するなど就職難が起きてる。そこで、試験会場に入りきらず滑走路で採用試験が行われ、その動画が大バズリした。大卒でも正規雇用を探すとなると就職先は少なく、エリートほど無職になるとも言われている。
中国ではかつて話題になった寝そべり族の進化系が問題になっている。それが「ネズミ人間」とよばれるもので、そもそも家から全く出ず人と交流しない、食事はデリバリーで済ませるなどエネルギーを使わない。さらに若者たちの6人に1人が就職できない深刻な状態になっている。そんな中国で今人気の職業は公務員。4万人の募集に対して集まったのは300万人以上。倍率86倍という狭き門となっている。
人口多い中国やインドは「高学歴であれば未来が開けるはずだ。」と言って一生懸命勉強してやっと大学を卒業したという、そういう若者ほど実は仕事探しに苦しむような状態になっている。人口の増加に仕事の量が追いついていない。インドは人口14億人のうちほぼ半数が25歳未満という非常に若い国だからそういう人たちが仕事が得られないというストレスを抱える若者が増えているという、カズレーザーは「チラッと出た中国のネズミ人間の若者たちが意外と立派なベッドで寝てた。そうなっているとあれを食わしている親ネズミは大変だろうなって思った。」とコメントした。
韓国ではある動画が世界中に拡散され話題になった。小学校の運動会の開始前に子どもたちが近隣住民へ大声で謝罪するというもので、苦情を避けたい学校側の苦肉の策だったがSNSには「子どもが遊ぶのに謝るなんておかしい」「悲しい時代だ」など否定的な声があがっている。韓国は今、子どもの元気な声よりも近隣への配慮が優先され、子連れが生きにくい社会になってしまっている。実際「NO KIDS ZONE」という子どもの入店お断りカフェが展開されている。店内で子どもが転んだり、あるいは熱い飲み物をこぼしたりする、あるいは備品を壊したりするなどの行為が増えると、店側が責任を問われるケースも増えているものだから、子どもは連れて入るなとこんな状態になってきているという。一方、韓国って今、出生率が世界最低。去年は0.80になり、実は2年連続で増えているものも、人口を維持するためには、2.07ぐらいの出生率がないと人口は維持できず、韓国という国はなくなってしまう恐れがある。韓国政府としては子育ての支援であるとか出産の支援である子どもに優しい社会へ転換しようとしているが、子どもが暮らしやすい国というそういう社会ができるのか。韓国は今その社会そのものを変えようとしているとはいえ、日本にとってもあまり他人事ではないのかなというところもある。
池上彰は「最近よくテレビの衝撃映像が結構ある。びっくりしただけで終わってしまっているのが多いけれど、こうやって一つ一つの背景や事情を解説していくとこういう問題があるんだということが分かるのだろうと思う。」とコメントした。
「20歳の自分に教えたい第二次世界大戦」の告知。
