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オープニング映像。
横浜市に住む茂木哲さん自らデザインした水回りはシンクの隅々まで届くホース付きの蛇口であるが一見、蛇口には見えない形をしている。手洗い場には信楽焼のシンクが設置されている。この家の水回りの設備を製造したのが本日のガリバー企業SANEI。SANEIは水栓を中心に製造している。
本日のガリバー企業SANEIの岐阜工場を訪れたのが本日のリポーターを担当する稲葉美羽で出迎えて暮れたのは代表取締役社長の西岡利明さん。SANEIは年商284億円、従業員数は845人で年間2100万個を製造していて、全国に30拠点ある。ショールームではSANEIの主力製品が展示されている。西岡さんは「SANEIってデザインがいいよね」とお褒めの言葉をいただくが大きな空間の役割で水栓がどのような形であればいいか機能美を中心にデザインしていると話した。SANEIはグッドデザイン賞などを受賞している。そんな製品の出発点として商品の始まりのときのスケッチブックをみせてくれた。そのスケッチブックには無理難題なデザインも存在し、従来の技術ではできないものを諦めて、従来の技術でできる仕上げ・角度・ラインでやろうと甘えずにデザイナーさんの夢見る形とちょっと背伸びした技術を持ってやることによって従来とは違った商品が出来上がっていくなど話した。
水栓製造は3つの大きな工程が存在する。鋳造機では中に入っているものが1000℃ぐらいあり、溶けた金属を型に流し込み製品の原型をつくっている。空洞は中子を使っている。SANEIの鋳造は溶かした金属に圧力をかけ型に押し上げており、その都度調整をしている。つなぎ目は外側にはなく、内側存在している。鋳造で出来上がった部品を用途に応じ加工される。そして検査は人の目で行っている。そして最後の工程は手動研磨でデザイン水栓は全て手作業で行っている。西岡さんは使われるシーンによってデザインを考えていくなど話した。
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SANEIは1954年に三栄水栓製作所」として創業された。大手の水栓メーカーは戦前の創業が多数あり、1967年に日本初のシャワー月温水混合水栓を製造。先輩メーカーの後ろを追いかけるためにも技術力の向上、モノとしての魅力はどうあるべきは常々考えていかないと話した。2002年には「マーレ」を販売し「ISH North America2002」のその年の新製品に部門で最優秀賞を受賞。
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この日行われたのはデザイン会、新商品のデザインをチェックする会議で見た目だけではなく、操作感など。シャワーで身も心もリフレッシュするというのが我々の目指す所でそれがいわゆる五感に訴えかけるモノづくりであると西岡さんは話した。平らな吐き水はどうしても表面張力で真ん中に収束してしまい、そこで出口を平らにしただけのものにスリットを入れることで水の幅がなしのものより広くなった。仕上げにもこだわりがあり、不具合を見分ける力など社内試験の合格者4人が行っている。
SANEIの未来について西岡さんは24時間世界のどこかでSANEIの商品が働いているような世界が出来上がればこれが一番幸せと話した。
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エンディング映像。
知られざるガリバーの次回予告。