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オープニング映像。
車内の静かさは運転に欠かせない大切な性能の一つ。防音材はエンジンやタイヤの周りなど音の発生源を中心に様々な部位に配置され騒音を抑制。車内の静かさを保つとともに、車外への騒音を抑える役割も担っている。今回のガリバーは自動車用防音材を手がける日本特殊塗料。
日本特殊塗料は国内に6カ所の製造拠点を構え、海外へも事業を展開している。年商は661億円、従業員数は1131人。事業の柱は大きく分けて2つあって、自動車用防音材では国内トップクラスのシェアを誇っている。防音材を貼ることで振動を抑えて音の発生を防ぐ手法を制振という。音の元となるモノや空気の振動を抑えることが防音の基本となる。
自動車用防音材で国内シェアトップクラスの日本特殊塗料。重い素材とクッションを組み合わせて音を伝わりにくくする仕組みが遮音。素材の微細な隙間で空気の振動を吸収して残響音を抑える手法が吸音。制振・遮音・吸音の3つを組み合わせて音量と音質をコントロールし、静かな乗車空間を作り出している。
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日本特殊塗料では製品を作る前に、自動車のどの位置にどのような防音材を配置するか決める。軽量化と防音性能の両立のバランスの追求が快適な乗車空間を生み出す鍵となる。フェルト製防音材の原料は古着などの衣料をほぐした繊維とポリエステル製の化学繊維。製造の要となる素材がほぐした繊維。衣類に含まれる極細の天然繊維を混ぜることでフェルトにより細かい隙間が生まれる。異なる繊維を均一に混ぜることが重要。ブレンドフィーダーという装置の内部では針が繊維をかき上げて思い塊が落下するという動きが繰り返されることで配合のバランスが均一に整えられる。ファインオープナーという装置ではロールの速度差を表面にあるカエシで繊維を解きほぐし、ムラのない均一な並びに整える。念入りな各班で品質を一定にしている。最後に熱を加えて板状に固めた繊維を設計通りの形に成型する。
1919年、輸入に依存していた航空機用塗料の国産化を目指して創業者が開いた研究所が日本特殊塗料のルーツ。その後、開発した塗料が日本軍に採用されて事業を拡大。戦後、GHQから航空雨禁止令が出された。航空機用塗料は強い紫外線や激しい温度変化に耐える非常に高い耐久性が特徴。その技術を応用して建物の屋根や自動車向けの塗料を開発。中でも注目を集めたのが自動車の底の部分に塗るアンダーシール。走行中に跳ね上がる小石から車体を守るこの塗料には防音効果もあると評価され。依頼を受けて国産初の自動車用防音材「メルシート」を開発。国内全メーカーに採用されて高い評価を得た。さらにヨーロッパのトップメーカーと提携し事業を本格化。一方で塗料事業は民間航空再開とともに航空機用が再始動。現在では航空宇宙分野にまで発展している。
日本特殊塗料の超撥水塗料は水を弾く性質がある「フッ素」系成分で表面に微細な凹凸をつくることで水が密着しない。一般的に撥水塗料は剥れやすく長持ちしないと言われているが、航空機用塗料で培った技術を活かしてこれを克服した。この製品は気象レーダーの保護カバーに使われている。
「いずれ我々の生活に必要だといったところを研究・開発しながら新たな市場を創造して社会の役に立ちたい」と遠田社長は語った。
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知られざるガリバーの次回予告。
