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オープニング映像。
浄水場できれいにされた水はポンプを使って一旦巨大なタンクに送られる。タンクは住宅地よりも高い場所に設置されていて、高低差を利用して家庭まで水が届けられる。タンクに付けられているのは緊急遮断弁と呼ばれる装置。大きな地震が発生した時に装置がタンクの水を守る。電気を使わず重りの力だけで作動するので、停電になっても機能する。緊急遮断弁をはじめ上下水道用の様々な機器の製造を手掛けるのが今回のガリバー「前澤工業」。
前澤工業の年商は375億円、従業員数は1048人。主力製品のバタフライ弁は遮断する以外に、水の流れる量を調整するために使われる。タンクの近くでは水圧で水道管が傷むのを防ぐため、弁によって流れる量を調整する。
前澤工業のバタフライ弁は水を完全に遮断する。弁を支える筒状の部分は木型を箱に入れて砂を詰め、出来た空洞に溶かした鉄を流し込む鋳造で作られる。注ぎ口にわらを置くことで表面に浮いた不純物を取り除いている。不純物が混ざると製品の強度が下がって高い精度を保てなくなる。上下水道用機器は一度設置すると数十年使われ続けることも多いため、高い強度と耐久性が求められる。バタフライ弁の本体も同じように鋳造。小さな部品も自社で一貫生産している。設置する場所の地形や自治体の規格などにあわせてオーダーメイドで一つずつ手作業で組み立てる。バタフライ弁は全国の約8割の自治体に採用されている。
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前澤工業の創業は1937年。1947年、上下水道用機器の製造販売を始めた。1950年、水道用バルブの一貫生産体制を確立した。1957年、バタフライ弁の製造を始めた。高度経済成長期に入ると下水処理事業に参入。下水処理では微生物を活性化させるため酸素が必要だが、常に微生物に酸素を供給し続けるため大量の大量が必要となる。下水処理施設の消費電力は日本の電力総消費量の約0.7%に上る。
前澤工業は2011年、高知大学などと下水処理の消費電力を大幅に削減する技術を開発した。下水処理場の巨大な水槽の中で2つのセンサーを使って酸素濃度を正確に測定、微生物に送る酸素の供給量を制御する。生活排水の量は時間帯によって異なるが、これまでは増減に関わらず一定の酸素を送っていた。新しいシステムは処理する下水の量や汚染度に合わせて微生物の活動に必要な酸素量を調整している。無駄な酸素の供給を減らすことで消費電力を約30%削減できるという。この技術は全国9カ所の下水処理場で採用されている。前澤工業は北海道湧別町で牛のふん尿を活用するバイオガス発電プラントを手掛けた。前澤工業が培ったエンジニアリング力が生かされている。火力発電に比べて年間約6000tの二酸化炭素を削減出来る。年間の発電量は約1600世帯分。施設内の巨大なタンクではふん尿から液体の肥料を製造している。
「社会インフラをしっかりと守っていける企業グループでありたい」と宮川社長は語った。
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知られざるガリバーの次回予告。
