- 出演者
- 高山一実 嶋佐和也(ニューヨーク) 屋敷裕政(ニューヨーク) 大和奈央 坂本彩 岸本小雪 和多田萌衣 福澤克雄 飯沼愛
前回に引き続き、VIVANTの福澤克雄監督が登場。
VIVANTに出演した飯沼愛は福澤監督から「失敗してもいいよ」と言われてスゴく救われたと明かした。福澤は役者だけでなく、スタッフや自分にも失敗はあるし、「すみませんでした」でやり直すもの。テストから全部回してるから、いいところ使ってやるから頑張れよと語った。TBSドラマ部の加藤亜季子監督&宮崎陽平監督が福澤について語ってくれた。加藤は福澤について俳優を尊重するタイプ。役者の芝居をひっくり返したり、修正するよりは「いいですね」と言って極力採用する監督だと語った。宮崎は台本では語られていない設定を役者に伝え、俳優が提案したことを採用してくれると語った。VIVANTでは役所広司が老眼鏡をかけるのはどうか?と提案し、福澤が採用したという。福澤は役所広司は世界的な役者だから一切戦わないが、ドラマの中心じゃない役を演じる若手がやたら提案してくる時は「どうでもいいわ!」と思うと明かし、ただ情報を持ってくるだけの役なのに、そこを言ってくるヤツはセンスないと語った。全部細かく「そうだね」と言ってくれる監督もいれば、「もういいよ!」っていう感じの監督もいるという。撮影中は「これ当たるかな? これ本当に面白いのかな?」と考えていると語った。
福澤監督へ質疑応答。大和奈央は「どこまでプランを考えるのか?」と質問。福澤は「まずは自分で考えることが大事。その上で監督に従う。全然見当違いの監督だったら、5年くらいするといなくなる。まず監督の言うことを聞いてやった方がいい」と答えた。坂本彩は「場面ごとのメリハリをつけるための演出」を質問。福澤は「そこまで深く考えてない。ドラマ・映画には毒が必要」と答え、VIVANTで子どもを落とすシーンや1話のウンコのシーンを例に挙げた。大役者3人にウンコをつけることで覚悟を見せたかったし、羊3000頭が登場するシーンはドラマをマジで作ってるぞと見せたかったという。中華料理店のシーンや尾行シーンは大人数となったが、数百人規模の撮影が作品の質や格を高めると語った。嶋佐はVIVANTの打ち上げについて質問。打ち上げは無かった。コロナ禍以降、打ち上げはほとんどないという。モンゴルではみんなで羊の丸焼きを食べたと語った。屋敷は砂漠を歩くシーンの足跡について質問。福澤は映像を見せて、この辺でやってくださいと指示し、大体の位置に来たら「どうぞ」って叫ぶと答えた。ぶっつけ本番だという。砂漠は朝と夕方しか画にならないので大変。ちょっと陽が斜めにならないと影が出ない。砂漠とかラクダとか出てくると、すんなり世界に入れるので、どうしても砂漠が欲しかったと語った。
飯沼愛は「リハーサルで監督を何を見ている?」と質問。福澤は「面白いものになっているかどうか。セリフがクサくないか」と答えた。読みものとしては良くても、喋るとダメな場合もあるので、直す時もあるという。本読みはやらない。初めてだから面白いものが撮れる場合もあるし、リアクションも新鮮。クリント・イーストウッドはリハーサルもやらないでいきなり撮ると語った。テストの時が一番良いパターンが多いので、テストから撮影する。完璧に失敗した時は役者を集めて相談会を開くという。
嶋佐は「VIVANTはどうしてあんなに金をかけれたんですか?」と質問。福澤は定年間際だから「やってやろうかな」と思って。これからは韓国のように外に出て行かないといけないと答えた。外れる恐怖はあったが、恐怖がないとヒットしないという。ジョージ・ルーカスも公開初日に怖くて逃げたと紹介した。
「私が女優になる日_」の次回予告。
エンディング映像。