- 出演者
- 森田哲矢(さらば青春の光) バカリズム せいや(霜降り明星) 杉原千尋
オープニング映像。
今回バカリズムが紹介するのは恋愛ドラマの「噛ませ犬」を紹介。噛ませ犬は闘犬用語で、若い犬が訓練のために噛みつく相手となる犬のころ。引退した老犬などの格下の犬のこと。これが派生し、格闘技などにも使用される。
恋愛ドラマにおいての噛ませ犬は、主人公の恋のライバルとして登場し、最終的にフラれること。今回74作品恋愛ドラマの中で噛ませ犬は78頭。1972年に日本のドラマで初めて噛ませ犬が誕生した。かっこうわるつという作品は、夫の死後不動産業の資格を取得したヒロインが不動産業者として健気に生きていくという物語。ここに登場する噛ませ犬は岩崎明。水道工事店に勤務している元気いっぱいな成年。主人公と春子をとりあうが主人公と春子が結ばれてしまう。その後も仕事がうまくいかないという見事な噛ませっぷりを披露したと解説。その噛ませ犬を演じていたのは、五木ひろしだったという。
その噛ませ犬の重要性が高俣野は1980年代。トレンディドラマブームが到来。そのために噛ませ犬ブームでもあった。代表的なドラマといえば男女7人夏物語。その噛ませ犬は浅倉千明役の池上季実子。主人公の恋人だが親友の桃子と主人公がご近所で偶然顔を合わせることが増加し、惹かれ合ってしまう。また二人が雨の中告白している状況を聞いてしまう噛ませっぷり。1987年にはフジテレビで初の月9ドラマにアナウンサーぷっつん物語が放送された。神田正輝と岸本加世子が出演している。その噛ませ犬を演じたのは麻生祐未超人気アナウンサー、主演の神田正輝演じる主人公の恋人。ヒロインの岸本加世子を格下扱いしていたが、ヒロインに主人公を寝取られた。最後噛ませ犬となった恋人はロンドンへ飛び立つことになるという。
1990年代には噛ませ犬の重要性はさらに高くなっていく。1991年に放送された101回目のプロポーズ。浅野温子の大恋愛ドラマとしておなじみ。その噛ませ犬となったのは、竹内力が演じるエリートバイオリニスト。浅野温子演じるヒロインにフラれ、主人公とヒロインの恋の成就のため名噛ませっぷりをみせた。
またこのドラマが放送された1991年は噛ませ犬のあたり年でもあったという。その代表格は東幹久。愛さずにいられないというドラマで東幹久は大企業の一人息子を演じ、幼馴染の女性を交際。しかしその彼女は同じく幼馴染を好きになってしまい、別の女性と婚約するも最後はピストルで撃たれて死んでしまう。この作品をきっかけに東幹久はいろいろな噛ませ犬として沢山の作品にひっぱりだこに。1992年に放送された東京エレベーターガールでも噛ませ犬を発揮。女性社員に人気のモテ男で、主人公と交際。しかし恋敵に敗れてしまう。最終回まで主人公を追い求めたまま終わってしまう噛ませぶりだという。
さらなる噛ませ犬として脚光をあびたのは別所哲也。92年だけで3つのドラマで3噛ませしている。木曜日の食卓では別所哲也演じる役が結婚当日に花嫁を奪われる出来事が発生。またおとなの選択というドラマで別所哲也はエリートと女性を奪い合う。しかし役どころは売れない漫画家で二人の結婚を止めようと結婚式場に来るという主人公のような扱い。しかし結婚式にきたのにそのまま何もせず帰ってしまう噛ませっぷりを披露した。1994年には新たな噛ませ犬に豊川悦司が誕生。この世の果てというドラマで、財閥の御曹司で経済界のプリンス、孤独なホステスに恋をするが、ホステスは元天才ピアニストの薬物中毒の男性を選んでしまう。しかし諦めずにそのホステスと結婚。しかしその当日にヘリからホステスが飛び降りてしまう。こうして東幹久、別所哲也、豊川悦司の噛ませ犬3強世代となった。しかし豊川悦司は主演俳優にシフトチェンジしていく。そんな中で新たな噛ませ犬のスターに谷原章介が誕生。こうして東幹久、別所哲也、谷原章介が噛ませ犬を席巻する状況が10年続いた。
2000年代ドラマのスター噛ませ犬は藤木直人。プロポーズ大作戦、幸せになろうよ、ラスト・シンデレラで噛ませ犬に。幸せになろうよというドラマでは、年収2500万円のエリート弁護士で、妻の存在を隠してヒロインを口説くクズ噛ませ犬。しかしその後女性に振られ妻に浮気され仕事でもピンチになるなど、徹底的に痛い目にあい、階段からおちて大怪我をする。
新世代のか前として登場したのが間宮祥太朗。連続テレビ小説 半分、青い。で噛ませ犬デビュー。#リモラブ ~普通の恋は邪道~、オー!マイ・ボス!恋は別冊で噛ませ犬を演じた。しかし23年には真夏のシンデレラで噛む側に。
バカリズムは恋愛ドラマの噛ませ犬はほとんどがエリート。その噛ませ犬1位は御曹司や社会的地位の高い人々が選ばれる傾向にある。そして容姿端麗だがこうした背景にはドラマのつくり手や視聴者の心のなかにある妬み・嫉みが関係していると答え、そうした姿をみることにより、視聴者の心が浄化されると語り、不幸になって皆を元気づける彼らは真のヒーローだと答え、その脇役が主人公であり真の噛ませ犬とした。
せいやは恋愛ドラマでもバラエティでも噛ませ犬がうまくなければ面白くないと答えた。
- キーワード
- クロちゃん
「みのもんたさん、ありがとう! 元祖!スポーツ珍プレー好プレー大賞」の番組宣伝。
「国民的マジックの祭典!世界が認めた日本人マジシャンNo.1決定戦」の番組宣伝。