- 出演者
- 泰瑞穂
オープニング映像が流れた。今回は奈良県秘湯の旅。
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- 奈良県
紀伊半島の中央部に位置する天川村。大峯山にふもとにあるのが洞川温泉である。きょうは創業500年の老舗である「花屋徳兵衛」へ泊まることとなった。洞川温泉の宿の特徴が玄関の隣にある広い縁側である。夏に修験者が多く訪れるとこの縁側を開放して、玄関の延長として利用するのだという。客室は全部で8室できょう泊まるのは客室専用の内風呂がついた部屋である。春は満開の桜を臨める眺望のいい部屋となっている。
「前鬼の湯」と名付けられたお風呂の湯船には透明なお湯が満たされていた。泉質は単純温泉。わずかにとろみのある肌触りのいいお湯となっている。浴室に鎮座する1体の石像は「前鬼」と呼ばれており、大峯山を開いた役行者は前鬼・後鬼という夫婦の鬼を従えて修行をしたという伝説が残されている。
洞川温泉を歩くと、至る所で「だらにすけ」という看板を目にする。町中にあるお店を訪ねてみると、それは飛鳥時代に役行者が作ったといわれる胃腸薬とのこと。キハダという木が主原料で、関西地方では家庭用の常備薬として知られる医薬品である。
温泉ともう1つ、洞川地区の重要な観光資源が山の上にあり「ドロッコ」と名付けられたモノレールに乗って山を登っていくこととなった。そして面不動鍾乳洞へたどり着いた。昭和8年に村人によって発見され、5年の歳月をかけて発掘された。洞窟の中の気温は1年を通して8℃前後。様々な形をした鍾乳石がライトアップされ、異世界のような雰囲気を楽しめる。
夜は幻想的な温泉街でそぞろ歩き。洞川の地ビールを醸造するスタンドバー「洞川醸造所」があり、昼間訪れた陀羅尼助丸のお店の店主が営んでいた。陀羅尼助丸と同じ原料を使ったビールなど珍しいものもあるが、今回は洞川の夏イチゴを使ったエールを選ぶことに。
花屋徳兵衛のもう1つの内湯には前鬼と対をなす後鬼の像があった。修験道の里ならではの雰囲気に満ちた洞川温泉は見どころよし・お湯もよしの名所だった。
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村としての面積が本州として一番広い奈良県南部の十津川村。山深い景色が続く十津川村には吊り橋が多くある。中でも一番長いのが谷瀬の吊り橋である。高さは54m・全長297mとなっている。吊り橋の先にある集落の住人たちが十津川が氾濫したときにも渡れるようにするため、当時で800万円のお金を出し合って作った大吊橋となっている。
十津川村には3箇所の温泉地があり、十津川温泉郷と呼ばれている。その1つが湯泉地温泉である。十津川を見下ろすことができる露天風呂には無色透明なお湯が満たされていた。泉質は単純硫黄泉でなめらかな感触のやわらかいお湯である。
湯泉地温泉から車で15分、十津川温泉の町がある。きょう泊まるのは「温泉民宿 やまとや」である。チェックインはここではなく、案内にあったのは数軒隣にある釜めし屋だった。温泉宿に案内してもらい、客室は全部で20室となっているという。
ヒノキ造りの内湯はチェックインから翌朝までいつでも入浴することができる。十津川村では村内20以上ある温泉施設全てで源泉かけ流しを守っているのが特徴となっており、やまとやのお風呂もかけ流しとなっている。十津川温泉は無色透明で塩分を含んでいる。温度は43℃ほどでよく体が温まり、とても肌触りに良いお湯である。
奈良県十津川村・民宿やまとやの夕食の時間となり、女将さんが厨房で腕をふるっていた。まずは沸かした源泉にせいろを乗せ、肉や野菜を蒸し上げた「源泉せいろ蒸し」。また人気の看板メニュー「山菜釜めし」は山菜・しいたけ・鶏肉に卵も乗っている。デザートは女将さん特製の温泉プリンで、クリームのようにとろける柔らかさで意外とすっきりとした味わいになっている。
最後は宿から車で15分の上湯温泉へ。十津川温泉郷の名物、渓流沿いの大露天風呂である。
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エンディング映像が流れた。