2026年3月17日放送 19:57 - 20:42 NHK総合

総合診療医ドクターG NEXT
(7)「おなかがすごく痛くなる」

出演者
藤井隆 斎藤希実子 生瀬勝久 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(総合診療医ドクターG NEXT)
おなかがすごく痛くなる 病名を突き止めろ

実際の症例をもとにした再現ドラマ。植木屋の職人・山下明さん(58歳)は半年前から腹痛が続いていた。果たして病名は何なのか。

現役の医師が実際に体験した症例をベースに再現ドラマを作り、それを基に話し合う会議・カンファレンスで病名を突き止めていく。今回のゲストは生瀬勝久さん。症例を提示してくれたドクターGは東邦大学医療センター大森病院の繁田知之医師。東邦大学医療センター大森病院は都内の中核病院、2003年に総合診療科を創設、年間症例数は2万件と全国トップクラス。繁田医師は月に150人の患者を診療、培われたのは観察力。病名を探る3人の研修医を紹介した。VTRの中に重要なヒントが隠されている。

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東邦大学医療センター大森病院

おなかがすごく痛くなる植木職人の山下明さん(58)のケースを紹介した。おなかが痛くなるのは半年ほど前から度々起こっていて、1日に2~3回、 痛くなる前ぶれはないという。痛みは針で刺されるような痛みで10分ほど続くという。下痢、吐き気、嘔吐はたまにある、食事はほとんど自炊、お酒は飲む。

おなかがすごく痛くなる山下明さん(58歳)の基本情報をスタジオで紹介。血圧は高めだが脈拍などは異常ない。予想される病名をフリップに書いて発表。MC・藤井隆は食あたり系の尿路結石、ゲストの生瀬勝久はストレスだと予想。研修医の3人は尿路結石、大腸癌、胆石症だと予想。尿路結石は腎臓や尿の通り道にカルシウムなどの成分が結晶化した塊、結石ができる病気で、激しい腹痛、吐き気、冷や汗という症状がでる。大腸がんは大腸の粘膜に腫瘍ができる病気、早期はほとんど症状が出ないこともあるががんが大きくなると腸の通り道が狭くなり、腹痛や血便、体重減少の症状がでる。胆石症は胆のうや胆管にコレステロールなどの成分が結晶化した結石ができる病気、結石が胆のうの出口や胆管に詰まると胆のうが腫れたり胆汁の流れを悪くする。激しい腹痛や冷や汗、吐き気などの症状が出る。ドクターG繁田医師は患者の痛み方に注目した。痛みには持続痛と間欠痛があり山下さんの場合は間欠痛、差し込むような強い痛み方で疝痛。大腸がんは疝痛にならないため可能性は低い。山下さんの造形CT写真を確認したが結石は確認できなかった。そのため、尿路結石、胆石症の可能性も低くなった。内蔵に原因がないことがわかり、血液検査の結果を確認すると、肝臓の数値に異常はないのにビリルビンの数値が高いことが分かった。考えらえっれうのは溶血性貧血・溶血性貧血は赤血球が寿命よりも早く壊れ血液が不足することで起こる貧血、何らかの原因で大量に赤血球が壊れると多くのビルが肝臓へと送られる、その量に肝臓の処理が追いつかず異常がなくても体内にビリルビンが蓄積される。さらに、考えられるのは鉛中毒。金属の一つ鉛が何らかの理由で体内に蓄積することで起こる病気。

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大腸がん尿路結石溶血性貧血胆石症鉛中毒

おなかがすごく痛くなる植木職人の山下明さん(58)のケースを紹介した。入院した山下さんは、腹痛のほかにモノ落とすことが多い、しびれはない、力が入らないことがある、怒りっぽくなったという。今の自宅に住んで20年ほどで、食器は長年使っている。

おなかがすごく痛くなる山下明さん(58歳)考えられる症状は水銀中毒、鉛中毒。水銀中毒は水銀が体内に蓄積することで起こる病気、水銀に含まれる粉じんを吸い込むことや、水銀に汚染された魚介類を食べることが原因、激しい手足のしびれ、腹痛、性格の変化などの症状がでる。脳神経の異常で怒りやすくなる神経症状は易怒性という。水銀中毒であれば、神経症状がより劇的に現れるので山下さんの症状には当てはまりにくい。鉛中毒の可能性を考えて、追加検査をしたところ鉛の値が高いことがわかった。最終診断は鉛中毒。鉛中毒の原因は塗装業や解体業の人が粉じんを吸い込むことが原因、また鉛が使われた古い水道管で汚染された水を飲むことも原因。山下さんの鉛中毒の要因は、土鍋の釉薬と考えられる。鉛中毒の治療は入院して鉛を摂取しない環境にし、1週間ほどで腹痛と貧血がよくなってきた。自宅に戻ってからは食器を変えてふだんの生活をして外来に通っているという。

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水銀中毒鉛中毒

山下さんは自宅にある食器を全て新品に変えたことで以前と変わらない生活に戻った。

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