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(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
(視点・論点)
線状降水帯の予報精度を上げるために
線状降水帯とは列をなして発生する積乱雲の集団で、集団化すると一つ一つの積乱雲は水蒸気の3~5割雨にして降らせる。洪水や河川氾濫・土砂崩れなどあらゆる災害が発生する。避難を適切に実行するために予報精度向上が不可欠だが、線状降水帯の予報は難しいのが現状。気象学的な線状降水帯は毎年多数発生し年間で数百あるが、気象庁の定める基準の線状降水帯は数十件程度。気象庁は特に災害をもたらすおそれのある危険なものに限って線状降水帯予報の対象としており、予測が困難が現象の予報を試みている。
線状降水帯の雨の元になる水蒸気は日本の場合は海上から流れ込む。気象衛星から海上の観測データを正確に測ることは容易ではない。 水蒸気の流れ“大気の川”が上陸するところで線状降水帯が豪雨をもたらす。大気の川は時間変化が大きく、1日で形成され翌日には移動することもあり観測は容易ではない。予報精度を上げるためには海上での観測が不可欠だが、機動的で高密度な観測が必要で、実現できるのは航空機しかない。ドロップゾンデと呼ばれる観測装置を数十キロごとに投下することで大気の川を立体的に観測できる。さらに、数値予報技術の開発も平行して行うことが必要になる。
(エンディング)
エンディング
エンディング映像。