- 出演者
- 寺門亜衣子 安藤佳祐 江原啓一郎 片山美紀 黒田菜月
信号機のない横断歩道でどうすればより多くのドライバーが一時停止をするようになるかを考える。一緒に考えていくのはドライバーや歩行者の心理行動に詳しい日本自動車研究所の大谷亮さん。今回、NHKではこのテーマを中心に3000人規模のウェブ調査を実施して番組でも意見を頂いた。特に多かったのが「車が止まったら歩行者がドライバーに会釈などをして感謝の気持ちを伝える」「車が止まったら歩行者は速やかに横断するといい」という声が多かった。多かった回答はいずれもドライバーではなくて歩行者側の行動。大谷さんは「ドライバーさんが横断歩道で止まるというのは道路交通法として大前提なのだが、今回歩行者さんに関する回答が多かったというのは恐らくドライバーさんが止まったことに対して何らかの歩行者さんからのフィードバック、手がかりが欲しいというのがこういった結果に表れたのかなと思っている」とコメントした。実際、ドライバーの人たちは歩行者からありがとうというサインをもらったときどんな気持ちになるのかふだん業務で車を運転しているドライバーの人たちに聞いてみた。先週、群馬県安中市で開かれた無事故を目指すトラック運転手の会合。参加した群馬県のトラック協会に所属するドライバーの皆さんに話を聞いた。大谷さんは「今の歩行者さんとドライバーさんの声だったと思うが、まず歩行者さんが止まってもらってうれしく幸福感を感じているのかなと思った。そこだけで終わらせるのではなくて自分がドライバーになったときに幸福のおすそ分けではないのだが、自分も横断歩道で止まると、また止まってもらった歩行者さんはお礼を言うその歩行者さんがドライバーになったときにまた止まるという幸福感のスパイラルが形成されているイメージかなと思う。1人でも多くの人がそうした経験を重ねて幸福のスパイラルの中に入っていくと一時停止しようという意識がより広がっていくような気がする」とコメントした。他にも「一時停止をするのはかっこいい」ということばが寄せられた。大谷さんは「大変新しい視点かなと思う。今までの交通社会はドライバーさんがルールを守る、交通参加者がルールを守るのは大前提だったと思うだが、そこに加えて今回のご意見のようにかっこいい、他者のために道を譲るとか譲ってもらったらお礼を言うこれがかっこよくってみんながまねできるということになれば、交通社会、すばらしくなるのかなと思う」とコメントした。NHKではこれからも交通安全について取材して、皆さんと共有していきたい。
東京・渋谷のNHK放送センターから中継。視聴者から送られた交通安全についてのぬり絵や、NHK交通安全ソング「ててて!とまって!」を歌うミドリーズからメッセージ動画を紹介した。
エンディングの挨拶。このあとはニュース7。パワハラ認めるも”県の対応適切”。
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