2023年10月13日放送 19:30 - 19:57 NHK総合

首都圏情報 ネタドリ!
おにぎり“戦国時代”が到来!?国民食の変化が映す日本

出演者
合原明子 阿古真理 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

キーワード
おにぎり
(首都圏情報 ネタドリ!)
おにぎり専門店が急増 “戦国時代”が到来!?

きょうのテーマはおにぎり。今おにぎり戦国時代ともいわれる状況となっている。1世帯あたりの消費額はこの10年ほど増えていて去年は過去最高を記録した。専門店と大手コンビニが入り乱れた熾烈な競争を取材した。

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おにぎり家計調査総務省統計局
おにぎり“戦国時代” 人気店は6時間待ち!?

令和のおにぎりブームを牽引するのがJR大塚駅前にある専門店。平日にも関わらず昼前には3時間待ちになる人気ぶり。店のこだわり1つめは新潟から仕入れたコシヒカリを長年の研究の水加減で炊き上げた。2つめは米粒の食感を生かすためにぎりは軽く押さえる程度。3つめは何度でも食べたいと思わせる味のレパートリー。具材は58種類でお好みで組み合わせることもできる。一番人気はすじこ+さけ。次が卵黄+肉そぼろ。味の組み合わせは1600通り以上にのぼる。創業は1960年。3年ほど前からSNSで話題になり全国的に知られるように。ドイツからの観光客はSNSで偶然目にしたことがきっかけで来店。店主の由美子さんは思わぬ人気ぶりに驚かされているという。

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おにぎりぼんごコシヒカリ東京ディズニーランド豊島区(東京)
おにぎり“戦国時代” 売り上げ30億円超のチェーン店も

首都圏で50店舗以上を展開するおにぎり専門チェーン。ことしの売り上げはすでに30億円を上回り過去最高のペースを記録。この店のこだわりは冷めてもおいしい炊き加減、コンビニよりも大きいことを謳うボリューム感、100円台からの豊富なメニュー。顧客の6割が女性。近年駅ビルでの出店に力を入れて売り上げを大きく伸ばした。毎日通える場所で毎日出せる金額というのが非常に大事だという。週3回ほどこの店を利用している麻生侑希さんはもともとパンが好きだったがことしに入りあらゆる物価が高騰するなかで腹持ちがよく選択肢の豊富なおにぎりはコスパが高いと感じてよく購入するようになったという。

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おにぎりおむすび権米衛
おにぎり“戦国時代” コンビニ各社の新戦略

先週大手コンビニチェーンがリニューアルを発表したのが年間3億個を売り上げる100円台の商品。専門店でも人気のふっくらとした食感を実現したとしている。20億円を投じて開発された新型おにぎり成形機は新開発のサンド製法によっておにぎりの空気の割合を増やし厚みがアップしたとしている。一方こちらの大手コンビニチェーンは豊富な価格帯の商品を揃えて対抗しようとしている。ことし春に刷新したのが看板商品の高価格帯のおにぎり。具材などにこだわった新商品がヒットしおにぎり全体の売り上げも2割伸びた。いま改良中なのが低価格帯のおにぎり。先月初めての試作品が出来た。顧客調査をもとにしゃけの身のほぐし方を従来より大きめに改良。専門店の商品と食べ比べた。来年のリニューアルに向けて試作を重ねる方針です。

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おにぎりファミリーマートローソン
おにぎり“戦国時代” 身近な食の変化が映すもの

家庭でできる人気おにぎり店の組み合わせリストは画面のQRコードから。おにぎりブームは首都圏を中心に起きているが要因として阿古真理さんが指摘するのが働き方の多様化と物価高騰。おにぎり消費量が増えたのが2014年からでちょうど子育て世代の共働きが増えてきたころ。首都圏に住む人は労働拘束時間が長く通勤時間も長い。料理に時間をかける余裕がなくテイクアウトが選択肢にあるなかでおにぎりは主食と主菜にもなり選ばれる。物価高騰によって外食ではなく中食にしようという選択肢が増えた。おにぎりの歴史は江戸時代に畑仕事や旅のモバイルフードとして浸透。その後駅弁に進化。日本初の駅弁は宇都宮駅で売られたおにぎりと言われている。昭和にコンビニの主力商品として働く人を支えた。2015年におにぎらずがレシピサイトやSNSでも流行。簡単にできて具材も自由な発想で丼にするより節約もできることが魅力。

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おにぎらずおにぎり宇都宮駅
わたしがおにぎり店に挑むわけ 母親も若者も続々と…

10年前からおにぎりの魅力を広める活動を続けている中村祐介さん。ことしに入りこれまでほとんどなかった「おにぎり屋さんをやりたい」という相談が寄せられるようになった。その多くがこれまで飲食業とは無縁だった人からです。年内に開店を目指している小澤めぐみさんの理想は息子を送り迎えしてもできる時間帯の営業。出店を予定しているのが親戚の所有する土地。一般的な飲食店に比べて大がかりな設備が必要なく初期投資を抑えられることも参入者が相次ぐ要因。テイクアウトだけの店なら少ないスペースで開業できるのがメリット。おにぎりに将来をかける若者たちも増えている。都内の人気店には2年ほど前から弟子入りを希望する人が相次いでいる。 多くが20代から30代の元会社員。野村満樹さんは地元でおにぎり屋さんを開きたいと話した。この店で修行し独立した人は10人以上。店主の右近さんは時代の大きな変化を感じていて「人と人というのが少なくなってきているからあえてこういう商売を経験したいんじゃないかな」と話した。川原田美雪さんは世界のトップに立つという目標を掲げ去年この店の社長になった。売りは見た目も豪華な進化系おにぎり。東京の一等地に出した1号店は女性客を中心に賑わいおみやげとして購入する人も多い。コンセプトはこだわり具材のマリアージュ。川原田さんはITの世界は日本は出遅れているがおにぎり店の出店は世界を取れる可能性を感じたという。外国人なども多く訪れるようになり4年後までには海外で70店舗を目指す。

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TARO TOKYO ONIGIRIおにぎりおにぎり協会港区(東京)
わたしがおにぎり店に挑むわけ 母親も若者も続々と… / 海外もおにぎりに注目 世界に広がる可能性は? / 空前のおにぎりブーム 日本の米離れを救う!?

阿古真理さんは大きな組織の中で働いていると歯車のひとつになってしまったかのうように感じてしまう人たちがいるがそういうときに社会の危機が訪れると新しいビジネスを自分で起こそうと考える人たちが出てくる、過去にもオイルショックのあとにラーメンチェーンのオーナーになる人が増えた、90年代の不況では大手商社にいた人などがベーグル専門店を始めるなど食の世界に飛び込む人が一定数いるが今の場合はおにぎりになる、自分が体を動かして働くことに手応えを感じるのが大きいと話した。日本のチェーン店がパリに出店したおにぎり屋は行列ができるなど盛況。漫画やアニメでおにぎりのシーンが出ると海外でも興味を抱く人が増えるという。日本の肉体労働者が減ったことや人口縮小でお米の需要が減ったが海外でもコメを食べる文化があるのでおにぎりにという食べ方を伝えれば広がる可能性があるという。

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おにぎりオイルショック
(エンディング)
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