2024年9月13日放送 19:30 - 19:57 NHK総合

首都圏情報 ネタドリ!
あなたの車も狙われている?「不正ヤード」の実態に迫る

出演者
合原明子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

追跡 首都圏で相次ぐ自転車盗難 知られざる”中古車流通”の実態
追跡 首都圏で相次ぐ自転車盗難 人気の中古車は海外へ?

海外での日本車の人気を背景に盗難事件が起きている実態も見えてきた。次に注目したのは今年1月に起きた事件。被害に遭ったのは千葉県のレンタカー店。盗まれたのは店で一番人気の国産のスポーツカー。中古車市場では1000万円以上の価格がつく車種。盗まれた2か月後、車は60km離れた横浜港で見つかった。海外にコンテナで輸出される直前に税関の職員が発見。鍵穴が壊されナンバープレートも外されていた。輸出先として申請書類に記されていたのは中東のUAE=アラブ首長国連邦だった。実はUAEは日本から正規のルートで輸出される中古車が最も多い国。

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UAEナンバープレート千葉県日本中古車輸出業協同組合横浜港

なぜ日本の中古車がUAEに集まっているのか。中古車部品を扱う業者が多く集まるシャルジャという地域を取材。この日作業が進められていたのは日本から届いたコンテナ。中には自動車の部品がびっしりと詰められている。エンジン、車体、タイヤなどが次々と運び出されていく。日本の中古車は整備が行き届き、部品の耐用年数も長いと考えられていて、求める人が後を絶たない。部品を売買するオークションで買い求めるのはUAEの人だけではない。日本の中古車はUAEを拠点として中東やアフリカ諸国に転売されていく世界的なネットワークに組み込まれていた。世界中から引く手あまたの日本車。バイヤーの1人は日本製の部品が入荷されたら即座に購入するという。

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アフガニスタンイエメンシャルジャ(UAE)タンザニアバングラデシュパキスタン
追跡 首都圏で相次ぐ自転車盗難 知られざる”中古車流通”の実態

近年の自動車盗難について森氏は「国際的な犯罪になってきている。また闇バイトを介した形になってきていて、大元を捕まえることが難しくもなってきている」などとコメントした。車の盗難に自動車の解体施設・ヤードが悪用されるケースもあったが、そのヤードを取り巻く環境は大きく変わっている。日本で一番ヤードが多い千葉県は、10年程前と比べてその数が5割程増えている。そして、かつては日本の経営者が最も多かったが、直近ではアフガニスタン、スリランカ、パキスタンといった経営者が多くなっている。石井氏は「日本車人気の高まりの要因はユースド・イン・ジャパンの人気の高まりにあると思われる。一部の人の犯罪で中古車販売業界全体のイメージが悪化するのは非常に迷惑な話」などとコメントした。

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千葉県千葉県警察闇バイト
対策 首都圏で相次ぐ自動車盗難 私たちの車をどう守る?

先月、千葉県警などが行ったヤードへの調査。不適切な運営を防ぐため、月に50か所ほどのヤードを見回っている。今、頭を悩ませているのが無届けのヤードの急増。県警は届け出がある700か所以上のヤードの存在を把握している。しかし、これ以外にも無届けのヤードが毎月のように増え、対応に苦慮しているのが現状だという。

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千葉県警察成田警察署

警察は無届けのヤードに頭を悩ませている。千葉県では9年前に条例を作って立ち入りを行って記録、簿冊を確認できるようになっている。自動車リサイクル機構では「自動車リサイクル士」の取得の普及を目指している。有効な防犯対策はセンサー付き防犯カメラ、ハンドル・タイヤロック、GPS装置など。森氏は「どれか1つではなく対策は複合的に行うことが大事」などと話した。最近増えている手口は車の電子制御システムに直接入り込むCANインベーダー。CANインベーダーをつなげることによって車のシステム全体が把握されてしまうので、セキュリティーシステムやエンジンの稼働システムなど全てが動くようになってしまうとのこと。CANインベーダーへの対策としては、メーカー以外のセキュリティシステムの入れておくことだという。

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CANインベーダーGPS千葉県日本自動車リサイクル機構自動車リサイクル法闇バイト

先月、千葉市稲毛区で地域住民による防犯パトロールが行われた。自動車盗難や空き巣が相次いだため、住民の力で地域を守ろうと行われている。パトロールでは不審な人物や車がないか目を光らせる。参加者の中には外国人の姿があった。実はヤードを経営する外国人たちも盗難防止など地域の役に立ちたいと参加している。さらに定期的に警察官を招いて講習会を開き、地域全体の防犯意識を高めている。

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山王町西町町内会稲毛区(千葉)

稲毛区では防犯パトロールに加えて意識を根づかせるため防犯講座にも取り組んでいる。こうした地域の取り組みについて防犯対策の専門家の梅本正行さんは「防犯パトロールや不審者の通報など具体的な対策を続けることで犯人はその地域での盗みを避けるようになるので効果的だ」と指摘している。石井氏は稲毛区の取り組みについて「ヤードの経営者がパトロールに参加するのは、ヤードの活動が正しいものであることの証明にもなるので非常に良いと思う」などと話した。森氏は自動車盗難をなくすために「横の連携」が重要だとし、「国単位で連携していくことが必要になってくる」などと話した。

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稲毛区

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