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オープニング映像。1日100人以上が利用する都心の野菜の無人販売所を紹介。そこには「ともちゃんがいるから安心してください」という言葉が書かれていた。
東京・恵比寿の駅から歩いて3分ほどの路地裏に「ともちゃんの野菜スタンド」はある。店主のともちゃんこと大志茂智子さんは「安くて美味しくて新鮮」にこだわり野菜を1つ100円で販売することにこだわる。ともちゃんは農家で、息子さんとともに畑を管理している。お金がかかる農薬などなどは使わないという。そして毎日2時間ほどかけて販売所に野菜を届ける。ともちゃんの野菜を買っていくのはどんな人なのか。その1人、社会人3年目の制野世菜さんは就職を機に上京、食費にまわせる金額も多くなかったが、ともちゃんの野菜スタンドと出会って自炊をするようになった。そして自炊をすることで家族とのコミュニケーションも増えたという。ともちゃんの野菜スタンドには「若い人へ」と書かれたメッセージが書かれており、未来を不安に思わないでほしいと訴える。
ともちゃんが上京したのは18歳の時、不動産会社で成果を追い求める日々だったという。転機は39歳の時、息子さんの聖さんと一緒にいる時間をより多くしたいと自分で野菜を作る八百屋を作った。そんな時、ある若者の生活が苦しいという話を聞いた。そこから八百屋を畳んで、恵比寿で無人の野菜販売を4年前に始めた。そしてともちゃんのメッセージには若者からの返事が添えられている。普段忙しいともちゃんと、飲食店で働く旦那さん、そして息子の聖さんと久しぶりの家族揃っての食事を摂る。中3の聖くんは昨年から学校に行っていないという。そんな彼の現状を「仕事を中心にしてきたツケが回ってきてしまった」と語るともちゃん。そして今、毎日のように聖くんと畑で作業する。農作業に関して聖くんは「学校より楽しい、家で何時間もゲームするよりいい」と語ってくれた。2人が作ったナスはこの夏の人気商品となった。
ある日、100円玉がないというお客さんにお釣りを準備した聖くん。お客さんからの「ありがとう」という言葉に「人と関われて嬉しい」と語り、そうした機会をくれた母親に感謝する言葉を口にした。ともちゃんは「今の世の中は“良いものじゃなきゃ嫌だ”という感じなんじゃないか、でも十人十色じゃないか」と語った。常連の制野さんは上京した妹さんと同居し始めた。「ともちゃんへのありがとうを他の人に返していけるようになりたい」と語ってくれた。聖くんは市場でのセリに参加するようになった。
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「Dearにっぽん」の次回予告。