2026年3月27日放送 3:25 - 4:25 フジテレビ

Deep Lecture
笠松将と宮司愛海がZeebraからサンプリングを学ぶ

出演者
笠松将 宮司愛海 Zeebra 
Deep Lecture
今回は…
Deep Lecture「サンプリングを学ぶ」

Zeebraはサンプリングについてヒップホップの4大要素のラップグラフィティ、DJ、ブレイキンがあるが知識があればより楽しめると答えた。慶應義塾大学で教鞭をとるZeebraだが、実際に教えたヒップホップをテストに出すと答えた。Zeebraはサンプリングの説明をする際にはアンディー・ウォーホルのCampbell’s Soup Cansという作品を引き合いに出し、世の中に存在するどこにでもある缶を、彼が自分なりに作品に落とし込んだもので、アンディーだからこそ作れる唯一無二のものと答えた。さらにヒップホップは1973年にニューヨークのサウスブロンクスで誕生した。DJ Kool Hercというジャマイカ移民の男性がいたが、ジャマイのサウンド・システムは巨大のスピーカーを使ってダンスホールでプレイするのが当たり前で、彼が似たようなものをニューヨークで始めたと答えた。ディスコに行けない人たちが集まってパーティーをすることで、各々楽しんでいたという。DJ Kool Hercはその中で間奏部分で客のボルテージが盛り上がることに気づくと、そこだけにすれば盛り上がるとその目論見は当たった。そこで同じレコードを2枚持ち込み、間奏部分だけを流していた。その第一人者となったのがDJ Kool Herc。ヒップホップの始まりと言われていると答えた。

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Campbell’s Soup Cansアフロアンディー・ウォーホルクール・ハークサウスブロンクス(アメリカ)慶應義塾大学

Zeebraがヒップホップが生まれた当時、行われていたレコードを2枚使ってのサンプリングを実演した。さらにZeebraは初めてリリースされたヒップホップの曲のThe Sugarhill GangのRapper’s Delightについて、この曲ができた背景を語る。彼らをデビューさせようとしていたのがSylvia Robinson。ヒップホップの波がマンハッタンにも波があると感じた彼女は、曲として売ったほうがいいと感じたが、レコード2枚でやっているものを音楽として売りだすのはと懸念。そこでスタジオミュージシャンに弾き直しをさせることにし、2枚のレコードでサンプリングした曲を一から引き直し、その上に歌をのせた。また70年代後半からコンピューターを使った音楽が登場し、シンセサイザーやドラムマシンが登場。皆ドラムマシンを使って曲を作っていたと語った。その中でサンプリングも短い音でしか録れなかったが、長く録音ができるようになるとワンフレーズごとサンプリングするという動きが86年に起きていたと語った。またRapper’s Delightは世界的大ヒットした曲で、流行してる曲のラップバージョンとして当時は受け入れられていたという。

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GOOD TIMESRapper’s Delightシックシュガーヒル・ギャングシルヴィア・ロビンソン

Zeebraは83年頃にブレイキンをかじったと答えたが、当時はアメリカでもラッパーはそんなにいなかったと答え、全部の曲を聴こうと思えば聴けるほどと答えた。オリジナルで同じものではダメという風潮が90年代までは色濃く残り、均一化したのは2000年代。ヒップホップはアンダーグラウンドから大きくなっていき、メインストリームになっていったと答えた。当時のヒップホップは道を外した人たちでも夢を持てると、若い人たちの希望だったが、そこだけが大きくなっているので、金稼ぎ目的でラップを始める人が多いと答えた。Zeebraは中でも昨今で大きく変わったと感じるのはビートで、90年代から2000年代まではこの音を聴けば誰が作ったか一目瞭然というほど、各々個性があったという。そのピートが欲しいと思ったらその人にオファーするのが一般的だった。しかし2010年頃からはタイプビートが誕生した。特定のアーティストに似せて作ったビートのことで、YouTubeや特定の販売サイトでラッパーに向け公開・販売されている。無名の人が作り、なにか引っかかって欲しいとチャンスを掴む場所にはなっているが、「誰かみたい」は昔ではご法度だったと答えた。

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DJ PremierThe Neptunesカニエ・ウェストファレル・ウィリアムス

Zeebraはサンプリングの権利はガチガチと答え、曲をリリースすると2つの権利があると答え、著作権印税は作詞印税、作曲印税と原盤権がある。著作権印税は楽曲の作詞家・作曲家の著作権にかかわる印税で、作った曲が使われるたびに支払われる使用料。メロディーの中でテンポが変わっていても、同じメロディーなら作曲した人に印税が入る仕組みになっているという。サンプリングの場合は、実際に原盤を使っているため、原盤権もかかってくる。しかしルールは一切ないので話し合いで決まると答えた。またフレーズのモノマネなどはその人が許すかの度量によるというが、フレーズのサンプリングの規制が緩かった80年代には、Public EnemyやDe La Soulが手掛けた楽曲には、今では考えられないようなサンプリングだらけの曲になっている答えた。ZeebraもBob JamesのTappan Zeeを自身の曲のParteecheckaにサンプリングしているという。またサンプリングの切り抜きにも様々な手法があると答えたが、使用料を払ったボブ・ジェームスにはノットクリエイティブと言われた挙げ句、引用率が高かったために作詞作曲印税は全部よこせと言われたと答えた。金は出ていったものの、使わせてもらっているためリスペクトしており、アルバムのうちの一曲だったために、プロモーションだと思っていると答えた。

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3 Feet High And RisingIt Takes A Nation Of Millions To Hold Us BackParteecheckaTappan Zeeデ・ラ・ソウルパブリック・エネミーフリースタイルダンジョンボブ・ジェームス

Zeebraはサンプリングで問題になった例に、Biz MarkieのAlone Againという楽曲があるがそのイントロが訴えられ、アルバムが丸ごと発売停止になった事例があるという。他にもVanilla IceというラッパーがQueenの曲でサンプリングをすると、話題になったとした。

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Alone AgainIce Ice Babyアンダー・プレッシャークイーンビズ・マーキーヴァニラ・アイス

Zeebraは今年の元旦にDJ Mixをアップしたという。サンプリングつながりのMixだというが、90年代の前半は使われた曲の同じサンプリングを他の人もこぞって使う流れができていた、流行るネタがあり、それを繋げて展開されていったという。De La SoulのBitties in the BK Loungeを例に上げ、曲中の会話のやりとりで曲を繋げていると答えた。

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BELLYBitties in the BK LoungeVISION: DJ Dirtykrates a.k.a. Zeebra (DJ Mix)ジャスティン・カーゼルスリラーデ・ラ・ソウルハイプ・ウィリアムスマイケル・ジャクソンロッキー奥のほそ道 -ある日本軍捕虜の記憶-狂気の桜薗田賢次

笠松はヒップホップは試行錯誤の歴史があったからこそだと答え、映画やドラマ業界も完成しており、自分はそのシステムに対しつまらないと思っていると答え、それを壊さないと一生アニメには勝てないと答えた。しかし今回の話を聞いて、完成したらやらなくていいというような考えが蔓延する中で自分の考えは間違っていなかったと思えたと語った。Zeebraはヒップホップという言葉について知識と体という意味だと答えた。

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