2023年10月4日放送 3:10 - 4:10 フジテレビ

FNSドキュメンタリー大賞
ゴージャス理枝が行く

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(FNSドキュメンタリー大賞)
ゴージャス理枝が行く

観光地として人気を集める沖縄。しかし、その陰には県民所得は全国最下位、子どもの貧困率は全国平均の約2倍を記録するなど厳しい現実が隠れている。那覇市でエステサロン「ゴージャス」を経営する赤嶺理枝はこうした状況を変えるために2019年から週に数回、困窮する子育て世帯に物資を届けている。これまでの4年間で訪問した世帯は1000件以上にのぼり、母親たちとはSNSで連絡を取り合っているという。支援を行うにあたり、赤嶺は助けを必要とする人が少しでも名前を覚えやすいように「ゴージャス理枝」と名乗っている。エステサロンの従業員「マツ毛美紀」こと兼元美紀と共に沖縄本島を駆け回っているゴージャス理枝の活動は県の補助金や寄付で支えられているが、一部は自腹だ。訪問先でも行政への支援に繋げるなど精力的に活動している赤嶺だが、貧困と戦うのは難事業。そこで、赤嶺は行政と貧困家庭の問題や支援の拡充について意見交換を行うなど、積極的に行政との協力も進めている。

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ビューティーサロンゴージャス女性を元気にする会那覇市(沖縄)

普段の赤嶺は2人の子供を持つシングルマザーで、現在は高校3年の娘と2人暮らし。娘を送り出した後は化粧を施し、「ゴージャス理枝」として支援に奔走する。そんな赤嶺にとって大先輩と言えるのがおきなわ子ども未来ネットワークを率いる山内優子だ。山内は沖縄が未だ貧困から抜け出せないのはアメリカ統治の影響で福祉政策が遅れ、同時に基地に依存した経済によって本土との格差が生まれたことが原因だと語る。「未婚の母」による貧困の連鎖が数世代に渡って起こっている沖縄では、赤嶺が行うような支援によって貧困から抜け出すことが重要なのだという。そんな赤嶺もまた、かつては貧困に苦しんだ経験の持ち主だった。

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読谷村(沖縄)

赤嶺は5人きょうだいの長女として生まれ、21歳でオーストラリアへの語学留学を経験。26歳でコンピューター関連会社に就職し、32歳で取締役になるにまで出世した。その後は37歳でエステサロンを開業したが、家庭では多くの問題を抱えていた。酒乱の夫は家庭内で暴力を振るっていたが、周囲から強い女性だと思われていたこともあって打ち明けられずに悩むことも多かったという。夫とは42歳で離婚したものの、2人の子どもと3000万円のローンを抱えて這い上がるのは大変な苦労だった赤嶺は語った。赤嶺と共に支援を行う兼元もまたシングルマザーで、子育てをしながら仕事に追われている。そんな赤嶺と兼元はYoutubeでの活動も始め、活動もさらに軌道に乗せていく。しかし…。

2022年10月、赤嶺は子宮頸がんであることが明らかになり、手術を受けた。その退院から2日後に赤嶺は食料支援を再開させ、痩せた身体にメイクを施して「ゴージャス理枝」としての活動を続けている。2023年の3月には娘が高校を卒業し、長男と共に娘の巣立ちを見守った。その後も赤嶺は支援を続け、別の日には母子寮で出張エステサロンを開いた。

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那覇市(沖縄)

赤嶺が支援を続けていた家庭の母親たちだが、自立したり前に進む女性も増えている。赤嶺は「私がちょっと会いに行くだけで相手の人生が変わるのなら無駄じゃない」と語った。

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