2023年9月23日放送 2:55 - 3:55 フジテレビ

FNSドキュメンタリー大賞
未来へのテイクオフ〜阿蘇くまもと空港

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オープニング

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熊本空港
(FNSドキュメンタリー大賞)
未来へのテイクオフ 阿蘇くまもと空港新旅客ターミナルビル開業

2023年3月19日に生まれ変わった熊本空港旅客ターミナルビルでは開業を四日後に控え、記念式典が開催。新旅客ターミナルは国内線と国際線を一体化し広さは1.4倍に。滞在型ゲートラウンジという商業ゾーンが登場し広さはこれまでの50倍になり26店舗が入った。空港近くには2016年に被災した東海大学阿蘇校舎にかわる阿蘇くまもと臨空キャンパスが完成。また台湾半導体製造大手のTSNCの工場が完成し観光客増加も見込まれている。熊本の新たな空の玄関口を作るというプロジェクトだったがきっかけは2016年に発生した熊本地震。熊本空港のある益城町は観測史上はじめての二度の震度7の揺れに襲われた。地震発生以後に空港の滑走路は本震から4日後に復旧したがターミナルビルは建物のあちらこちらに揺れの爪痕が残った。空港の仮復旧が進む中でこの年の12月に熊本空港の将来を見すえた一つの道筋が示された。空港は熊本地震からの創造的復興のシンボルとしての民間委託と新旅客ターミナルビル建設が100年先まで見据えたもの。三井不動産を代表に地元企業を含む11社で構成する企業グループが運営などに関する契約を締結。2017年6月には新会社の熊本国債空港を設立した。そのプロジェクトを任されたのは三井不動産で東京・日本橋の再開発などを手掛ける新原さん。2051年に向けた目標には、旅客数は2017年の倍の622万人。国際線は17路線の就航を目指した。

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2020年4月には新たな旅客ターミナルビルが完成するまで使用される仮の国内線ターミナルビルの運用がスタート。しかしこの頃には国内で新型コロナウイルスが猛威をふるいはじめた。感染拡大前は一日一万人以上が利用していた熊本空港もその半分に落ち込んだ。移動制限や自粛をうけて閑散とした光景が空港に広がっていた。不要不急の移動の自粛で、空港にとって厳しい状況が続いていた。4路線あった国際線は0になり、本来であれば多くの人が行き交うはずだったゴールデンウィークも閑散としていた。一方で新旅客ターミナルビル建設に向けた工事は着々と進んでいた。

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熊本空港が誕生したのは今から63年前の1960年。場所は現在の熊本市東区。現在の場所に移転したのが1971年の唱和46年4月。滑走路の長さは2500mあり、全国に先駆けたローカル大空港として1979年にジャンボ機も就航した。その後1983年には国際線旅客ターミナルビルが完成し、アメリカへのホノルルのチャーター便は多くの旅行客で賑わった。2012年にはリニューアルオープン工事行い熊本の空の玄関口としての役割をはたしてきた。本格化するターミナルビルの撤去工事が行われ大型の重機6台で行われ一日に撤去される瓦礫は350トンにも及ぶ。2020年の撤去工事で行われて射たのは屋上にあった阿蘇くまもと空港の看板の撤去工事が行われた。文字一つの重さは400キロ。一つの文字を20分かけて慎重に撤去していく。年が明けていよいよ新しい旅行客ターミナルビルの建設が始まった。新しいターミナルビルは研鑽剤を使用するなどふるさと熊本の自然の魅力に溢れている。また熊本地震の教訓から地震に強い特別な制震ダンパを採用し、万が一熊本地震同規模の揺れがきても耐えられる強さ。

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一方で目標にしている地域に開かれた空港に向けた取り組みも行われ、空港に親しみをもってもらおうと企画された夜の滑走路を巡るツアーでは新型コロナの影響で延期になっていたがその日は空港周辺にある自治体から親子74人が参加した。滑走路に設置されている1800個のライトがつくと普段は入ることのできない夜の滑走路の絶景が楽しめる。21年の12月末に空狐うの建設現場には最後の梁を設置する上棟式が行われた。最後に吊り上げられる梁には建設現場に携わっている関係者の名前がずらり。最後に名入れをするのは熊本国際空港の新原社長。この頃になると国内の新型コロナの感染者数も落ち着いて空港には修学旅行の団体客の姿も戻ってきた。

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2022年の1月3日には新型コロナが落ち着く中で仮ターミナルとして初めての本格的なUターンラッシュを迎えた。混雑が予想されたために空港ではターミナルへの入場を制限。ターミナルの外では年末年始を熊本で過ごした家族連れなど多くの帰省客が家族や友人たちとの別れをおしんでいた。新しい熊本空港の旅行客ターミナルビルの目玉に保安検査をうけたあとの滞在型ゲートラウンジ。開業まで5ヶ月にせまった2022年の10月には出店の決まったある店舗では出店に向けた新メニューの開発が進んでいた。鮨 福神は上天草市やアミュプラザに店舗をもつ人気の海鮮レストラン。試食には取引先のスタッフも参加している。熊本空港ではこれまでの業態とは違いフードコートへの出店で、出発前の旅行客に何を振る舞うか試行錯誤が続いていた。さらに7席のカウンターも設置。また器にもこだわりがあり高浜焼使用している。新しい旅客ターミナルビルの仕上げとなる工事が22年の11月からスタート。日中にできない大型の工事は、全ての営業終了後の夜間に行われる。この日行われたのは乗客が飛行機に乗り込む時に使用するボーディングブリッジの設置。滑走路に入るために入念なチェックをうけて入る。ボーディングブリッジの大きさは35トンあり、2機の大型クレーンでつり上げる。さらに一週間後に行われたのが看板かけだった。

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23年の年明け早々に嬉しいニュースが。韓国の格安航空会社ティーウェイ航空が熊本‐ソウル線の運航を再開。国際線が2年10ヶ月ぶりに再会した。一便目の韓国からの搭乗率は95%で、上々の滑り出しとなった。一方で空港アクセス鉄道にも追い風が。蒲島知事はJR豊肥線から分岐して熊本空港を結ぶ県の空港アクセス鉄道計画に肥後大津ルートから分岐するルートに決めたと表明した。肥後大津ルートに感じる将来の発展性の期待は核心に変わったと述べ取り組みを加速させる考えを示した。内装工事も最終段階を迎えた旅客ターミナルビル。目玉の一つは滞在型ゲートラウンジ。そこに出店が決まった富澤さんはお茶農家。お茶でお客をおもてなしをするという。富澤さんは熊本空港をのぞむ益城町の茶畑5ヘクタールで日本茶を育てる。日本茶やスイーツをカウンターで味わえる新店舗で日本茶の未来を真剣に考えたのは2016年の熊本空港だという。富澤さん一家は熊本地震で自宅と店舗を失い、仮設商店街などを経て二年後の2018年に新店舗のGreentea.Lab をオープンさせた。週末には、県内からのお客や空港に向かう前に立ち寄るお客も多いという。インバウンド向けに日本茶をどうアピールしていくのかと店名には日本と世界を日本茶でつながるおもいも込められている。

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パストラルは山鹿市で人気のスイーツ店のriccaを展開している。市原さんは1997年にパストラルを設立。長男の邦彦さがジェラートの製造販売し、次男の伸生さんが里山農業をする。その取組が評価され先日には多角化経営部門で農林水産省の最高賞であり天皇賞を受賞した。空港で販売する一つにあんぽ柿があり、市原さん家族は担い手不足だった地元の干し柿研究会からあんぽ柿の生産・加工事業を継承。ただ事業を受け継ぐのではなく新たな価値を見出すためにあんぽ柿を使用したスイーツを生み出した。洒落柿はターミナルの新店舗でも販売する。店舗も里山をイメージした落ち着いた雰囲気に一方で空港ならではの新メニューに試行錯誤していた鮨 福伸。天草本マグロを使用するという。開業前日の夜には最後の引っ越しが行われ、、始発からの5便を一時間かけて移動し、新旅客ターミナルのビル側へ移動する。これまで使用されていた仮説ターミナルビルでは様々な機材が運び出されていく。

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2023年3月のオープン当日には第一便の出発を前に開業式典が開かれた。新型コロナの感染者数もおちついて国や県の判断もマスクは個人の判断に委ねることに。旅行客もコロナ前の水準に残っているという。また保安検査を済ませた先にあるゲートラウンジには多くの旅行客が移動していた。台湾のチャイナエアラインのチャーター便も到着し、ほぼ満席で国際線には多くの人が訪れた。熊本空港では国際線航空貨物の輸送実績はなく、台湾のTSMCの進出にともない今後半導体関連商品など物流の増加が見込まれるため県と熊本国際空港が連携し実証輸送を行う。新旅客ターミナルビルの目玉の一つは展望デッキ。飛行機の離着陸が楽しめるという。一階にはイベントスペースがあり、演奏会が行われた。

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ゲートラウンジでもお客がやってきたという。新原はまだ初日なのでその集客などはわからないが、お客がまだ慣れていないように見えると答えた。今後商業ゾーンと広場のオープンは2024年秋。課題には航空便の誘致を積極的に行い、もっと多くの人が訪れる空港にしたいと答えた。

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