- 出演者
- 島田弘久
3週連続モナコSP。ASモナコで躍動する南野拓実の今とクラブの強さを探るべくモナコへやって来た勝村。今週はASモナコの育成現場に潜入。
オープニング映像。
ASモナコのホームスタジアムはルイ2世スタジアム。収容人数は人口の約半数の1万8000余り。スタジアムは外から見ると周囲のビルに溶け込んでいる。そうそうたるメンバーがこのスタジアムで戦ってきた。ロッカールームはスタジアム同様コンパクトな作り。ルイ2世スタジアムはモナコにある唯一のスタジアムにして総合運動施設。ピッチはビル3階の高さにありヨーロッパのスタジアムには珍しく陸上トラックも設置されている。さらにスタジアムの下にはバスケットコート、プールなど様々なスポーツ施設が入っている。景観を損なわず周囲の建物と馴染む作りであることも街の誇り。
世界に名だたるスーパースターを多数輩出してきたASモナコ。勝村は育成の総本山・LA DIAGONALEに潜入。ここでは現在16~18歳の58人が寝食をともにし日々切磋琢磨している。選手育成はクラブの財政面でも大きな支えとなっている。2017年、キリアン・エムバペがパリ・サンジェルマンに移籍した際の移籍金は約230億円。若く有望な選手を育て高額で売却するのがモナコのビジネスモデル。モナコは2022年の選手移籍収入で世界3位となった。アカデミーで過ごす選手たちは3つのカテゴリーに分けられスケジュールは朝から晩まで管理されている。また健康状態も8人の専門家がチェック。授業は少人数制で語学教育に力を入れている。寮は17歳以下は2人部屋、18歳以上は1人部屋で寮費は無料。
ASモナコでは、18歳以上は大人として扱われ、暮らしの全ては自己判断。育成の総本山のLA DIAGONALE(ラ・ディアゴナル)。アカデミーの責任者のセバスチャン・ミュエは、入学のとき、審査には複数の項目があり30人の審査員がチェックするなどと語る。世界中からスカウトしてエリートを育てるラ・ディアゴナル。ただ、ここではプロのサッカー選手を育てる前に一人前の人間に育てることから始めるという。セバスチャン・ミュエは、途中から日本語が素敵なので日本語が話したいとコメント。ASモナコ育成の象徴はキリアン・エンバペ。施設の廊下にはエンバペの言葉が残されている。セバスチャン・ミュエは、エンバペについて、彼は大変練習熱心だった、与えたものはすべて吸収した、ただ選手には各々にあった方法があり、必要なやり方を見つけることが重要だと説明した。リュドヴィク・ジュリは、15歳までにテクニック、ポジショニング、ビジョンをしっかり身につけ2,3個のポジションが出来なければ欧洲では活躍できないと話していた。
アカデミー生が目指すもう1つの場所は標高500mにあるトップチームの練習場。アカデミーのエリート生になればここでトップ選手たちと練習することができる。崖を崩して作られた天然芝グラウンドが3面あり気温は平地より5℃低い。LA DIAGONALEの教えは「選手を育てる前に人を育てる」「子どもの特性を見抜く」「テクニックは反復練習」。
FOOT × BRAINの次回予告。
JリーグYBCルヴァンカップ1回戦の試合日程を伝えた。
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- 2025 JリーグYBCルヴァンカップ