- 出演者
- -
「覚悟を持って困難に立ち向かう自信がある」河村勇輝選手はことあるごとにこの「覚悟」という言葉を口にした。バスケに向き合い結果を残していった河村選手、そして今月9日NBAへの挑戦を表明、会見の中で「間違いなくこれまでバスケをしてきた決断の中で、一番大きなチャレンジになる、全く歯が立たたないこともあるかもしれないが、それでいいと思う。それが自分を一番成長させてくれる」とした。河村勇輝選手23歳、覚悟を胸に次なる高みへ。
- キーワード
- 河村勇輝
オープニング映像。
今回は総勢20人が語る「オリンピックの壁」。その中でも柔道における「連覇の壁」や卓球のおける「中国の壁」に関して紹介する。
五輪に向け最終調整に入った柔道日本代表、出場14人のうち5人が挑むのがオリンピックの連覇。柔道が五輪種目になって60年、その中でわずか7人しかなし得ていない偉業となる。そんな中で連覇に挑むウルフアロン選手、3年前の東京大会で初出場、そこで延長戦に強く、延長戦が「ウルフタイム」と言われるほどだった。決勝では9分を超える激闘を見せ、100キロ超級では2000年シドニー五輪の井上康生以来の金メダ獲得となった。しかしこの勝ち方が連覇の壁となった。パリ五輪を目指す中で表彰台に上がることもできず、出場さえも危ぶまれることもあった。それは延長戦を意識するあまり序盤に全力で攻めきれず負けがこんでしまったという。自分の柔道スタイルを変え、先手をとる戦いにモデルチェンジ。2月の選考大会で東京オリンピック以来の金メダルを獲得、この時延長戦はゼロだった。この柔道スタイルの変更は先人たちにとって連覇の要因となっていた。シドニー・アテネと連覇を果たした谷亮子氏、シドニーでの優勝後はより研究される中で「攻め方」を考えたという。谷亮子氏は左右同じように攻撃に入れるスタイルをする多彩な攻め方取り入れた。これは幼少期に小柄だった谷氏が指導者から言われたことだったという。またリオ五輪で優勝した大野将平選手は野性的な戦い方から、1年間の休業・大学院での博士号取得を経て理論的なった戦い方にモデルチェンジしたという。迎えた東京五輪では日本人7人目の連覇を達成した。またウルフアロン選手は連覇のカギとして「研究されたことに対しての対応策として、自分でも対戦相手を研究すること」を挙げた。バルセロナ大会五輪で優勝した吉田秀彦氏はアトランタ大会での対戦相手への研究不足があったと告白。アトランタ五輪では初戦敗退となった。この時の相手は対戦経験があったにも関わらず、これまで見たことのない技を出され対応できなかったという。またロンドン大会で金メダルを獲得した松本薫氏も「映像を見なかった」と語る。迎えた2016年のリオ五輪、準決勝では開始24秒で1本負けを喫した。この時松本氏は対戦相手に「勝てる」と決勝のことを考えてしまい、とっさの対応ができなかったという。ウルフアロン選手は対戦相手の研究に関して「予想と知識が半分、対応力が半分」と語る。相手を研究し、予測しつつも、その通りにいかなかった時には試合の中で組み立てるのだと語った。谷氏は連覇を果たしたアテネ大会では知り尽くしたライバルを相手に掬い投げという、決勝で初めて出した技だったという。
「マイナビオールスターゲーム2024」の番組宣伝。
柔道の連覇は松本薫や吉田秀彦らが涙をのんだ一方で、谷亮子や大野将平が成し遂げている。大野は自分の道を切り開くしかないと言及している。そして、ウルフアロンは柔道人生の集大成となると言及し、連覇に意気込みを見せている。
テレビ朝日系列2024スポーツ応援ソングはMrs.GREEN APPLEの「アポロドロス」となる。
卓球は中国が壁となる。1988年のソウルオリンピックで正式種目となると、中国はこれまでに行われた37の競技が行われ内32度金メダルを獲得するなど圧倒的な存在となっている。東京に続き全5種目が行われる卓球だが、中国の突破口を紐解く。卓球の絶対王者・中国の強さについて、団体銀メダリスト・平野早矢香は中国の選手は勝たなければいけないという気持ちがあり、不調の時でも負けない選手が選出されていると紹介されている。水谷隼・石川佳純のコーチを務めた経験を持つ邱建新によると、ナショナルチームには30人ほどの選手が選出され国家規模で育成を進めているといい、敗れた選手はその後の五輪出場が不可能になるという。
卓球の壁・中国に対して、東京五輪では水谷と伊藤美誠による混合ダブルスが許キン・劉詩雯ペアに勝利し日本史上初の金メダルを手に入れた。平野はこの試合について中国側が想定していないプレーを組み入れていたと指摘する。最終・第7ゲームで水谷はバックハンドで打ち返すと許は手を出せずにいた。平野は水谷についてフォアハンドのスタイルを持っているにも関わらず不得手のバックハンドを使い、バックは本来クロスに打たれるにも関わらずストレートで返したと紹介。その後も水谷がバックハンドでクロスを打つと許のボールはネットに引っかかったが、許がストレートで返してきたことを想定したところにクロスを放ったことで水谷はポイントを奪うことができたという。伊藤もストレートへのレシーブで許の裏を突いていて、解説も「フォアに払いますか!?普通」と想定外の動きに驚く様子が見られた。伊藤のプレーはクロスを放つ構えからストレートを打つ形となった。そして、マッチポイントを迎える中で伊藤はここまで一度も使っていなかったロングサーブを選んだ。女子選手が男子選手に対して長いサーブを出すことは稀だといい、この試合でも最後の最後にとっておけたのは大きいという。短いサーブは強く打ち返されるおそれが少ないにも関わらず、長いサーブを選ぶことで相手を惑わせたのだ。平野が注目したのはアジア競技大会で、早田ひな・平野美宇・張本美和で臨んだ女子団体の日本が打ち負けない姿を見せていたと紹介。特に張本は21年の世界選手権で2冠を獲得した王曼ユから1ゲームを奪うなど存在感を示した。邱は張本は中国最大の脅威になるとした上で、パリ五輪はすべて中国が制すると言及している。これに対し平野は相手の予測を外す想定外のプレーを意識してほしいとエールを送っている。早田は壁を破るつもりだと話し、張本はYGサーブで相手を怖がらせられるように極めていきたいと話している。
「FIFAワールドカップ2026 アジア最終予選」の番組宣伝。
プロサーファー 松田詩野 1stスタイルブック『Shino Surfing Style』の宣伝を行った。
男子フルーレ・飯村一輝・20歳。2年前、世界ジュニア選手権で優勝。W杯でも3位。パリ五輪・最年少で日本代表に。小柄な体格を生かした戦術・ドゥスアタックが武器。ドゥスアタックは銀メダリスト・太田雄貴を指導した父の栄彦さんから伝授された。松山恭助、敷根崇裕、林祥蓮のコメント。日本フェンシング協会提供の映像。
「マイナビオールスターゲーム2024」の番組宣伝。
パリ五輪フェンシング日本代表・飯村一輝選手の最大の武器は「ドゥス・アタック」。その原点は実家のリビング。飯村選手はリビングで父とよく練習をしていたという。ここで低い位置を正確に突く技術を養い、ドゥス・アタックにつなげているという。またさらなる飛躍に向け筋力トレーニングも行い、スピードを維持する体力づくりに励んでいた。その成果は徐々に現れ、団体だけでなく個人でもメダルを獲得できる位置まできた。飯村選手は「自分が金メダルにふさわしいのかパリ五輪の舞台に問いたい」などと話した。
世界ラリー第7戦・ポーランド。トヨタはセバスチャン・オジエ選手が事前テスト走行中の交通事故により欠場。そこでチームは休暇中のカッレ・ロバンペラ選手に出場を要請した。ロバンペラ選手は準備不足で苦戦が続いていたが、徐々に調子を上げ優勝を果たした。エルフィン・エバンス選手が2位で、トヨタは今季3回目のワンツーフィニッシュを飾った。チーム総合ランキングはトヨタが1位のヒョンデに10ポイント差まで縮めた。次の舞台は初開催のラトビア。
第56回全日本大学駅伝関東地区選考会。東洋大は石田洸介選手がエースの意地をみせ2位通過。全日本ではトップを目指す。東海大は昨年9位でシード権を逃すも、選考会を1位通過で本戦出場決定。立教大は昨年本戦出場が叶わなかったが、今年は創部104年で初の伊勢路が決まった。本戦は11月3日号砲。
次週の番組宣伝。
エンディング映像。