- 出演者
- 佐々木明子
1951年に建設された、築70年を超えるアパート。福岡県内に残る戦後のアパートとしても特に古い団地。家賃は2K40平方メートルで1万円、室内は入居者が改装。この建物のオーナーは福岡市の不動産会社「吉浦ビル」。無人の2棟と土地を福岡県住宅供給公社から90万円で購入。1棟の外壁や配管など必要な部分を改修し24室を賃貸に。募集を始めるとわずか3カ月で満室になった。
オープニング映像。
サーキュラーエコノミーについて「サーキュラーエコノミー実践」の著者・安居昭博氏は、「これまでのリサイクルやアップサイクルが医療の観点で言うと“対症療法”だったと言われていて、廃棄物が出た後に何とか活用できないかというアプローチだった。これに対してサーキュラーエコノミーは医療の観点で言うと“予防医療”のようなアプローチ。初めのビジネスモデルや政策づくりの段階から廃棄が出ない仕組みづくりがあらかじめ行われる」などと解説。さらに、「従来悩みの種であったものがむしろ可能性に見えてきたり、従来は廃材や副産物と捉えられていたものが貴重な資源に見えてくるところがサーキュラーエコノミーの特徴」と話した。
当番組ローカルビジネスサテライトは日本経済新聞社とTXN系列5局が共同で地域の新ビジネスや知られざる技術を取材。過去回は日経電子版と各系列局のYouTubeチャンネルで。
北海道北見市の牧場「未来ファーム」。こちらでは牛たちにシラカバの木から作ったエサを与えている。輸入飼料よりオリゴ糖や繊維を多く含んでいるという。このエサを食べた牛はとれる肉の量が20kg増え、価格が5%上がったというデータもあり、畜産農家の経営改善につながっている。これを作っているのは廃棄物収集の会社「エース・クリーン」。材質が軟らかく木材として利用されにくいシラカバを仕入れ、牛のエサに生まれ変わらせている。
東京・渋谷にある路地裏の雑居ビルでアパレルブランドの1日限定販売会が開かれていた。この日、オープンからわずか2時間で売り上げは81万円に達した。手がけるのは京都が拠点のデザイナー大河内愛加さん。ブランド名は「renacnatta」。「使われなくなった」という言葉に由来する。行き場を失ったデッドストックの生地を日常着に生まれ変わらせている。大河内さんは2年に1度イタリアへ行き余り生地を買い付けている。
VTRを振り返ってスタジオトーク。安居昭博氏は「従来はデッドストックや副産物、廃棄予定のモノの価値は低く見られていたかもしれないが、レナクナッタは逆転の発想で、むしろ一点モノで今しか手に入らない価値があるというところを巧みについたモデル」だと話した。一方、シラカバの木を牛のエサに生まれ変わらせている取り組みについては「牛がシラカバを食べることは知らなかったので驚き。この取り組みはヨーロッパでも聞いたことがない」などとコメントした。
2025年12月に発売されたトヨタのSUV「RAV4」。実はこの車にこれまで実用化が難しいとされてきた再生ゴムが使われている。開発したのは自動車部品メーカーの豊田合成。この会社が国内トップクラスのシェアを誇るのがドアや窓の隙間をふさぎ、雨やほこり、騒音を防ぐウェザストリップ。豊田合成は臭いの成分を水蒸気と一緒に取り除く技術を開発し、業界の悲願とも言えるゴムのリサイクルを可能にした。
岡山を代表する伝統工芸「備前焼」。「うさぎや岡山店」ではその備前焼をリサイクルした「再生備前」でつくられたマグカップやロックグラスを販売。備前焼は焼き上げる過程で傷や割れが発生することがあり、そうした陶片は備前市でおよそ300ある窯元から年間10tほど発生。その多くが廃棄されていた。この陶片を再び器として蘇らせようと2021年に事業を立ち上げたのが牧沙緒里さん。牧さんは備前市や陶芸家の組合と連携し窯元から陶片を回収、駅前には回収ボックスを設置し家庭で割れた備前焼も集めている。
VTRを振り返ってスタジオトーク。安居昭博氏は「循環型ビジネスのうまくいっているモデルに共通しているところとして、SDGsや環境のために買ってくださいと打ち出すよりも、むしろ新しいデザインや副産物などを活用することによってユニークな価値が増すところを売りにしているものの方が消費者に手に取ってもらいやすい」などと話した。
LBSはTVerで配信。
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安居昭博氏は「私がもともと住んでいたオランダやドイツではサーキュラーエコノミーで注目されている取り組みの殆どが大都市で生まれている。日本では北は北海道から南は九州・沖縄まで地方の特色ある文化や地域性に合わせた循環型の取り組みが今でも生まれてきている。都会でもできないような取り組みが地方には眠っている」などとコメントした。
「LBS ローカルビジネスサテライト」の番組宣伝。
