- 出演者
- 宮根誠司 藤本万梨乃 宮崎謙介 神谷明采 岩田明子
今月8日、番組は今急増する男女間のトラブルをめぐり裁判に臨む40代の女性を取材した。彼女は元交際相手から、マッチングアプリを悪用した独身偽装の被害を受けた。恋人や結婚相手を探そうと今や幅広い世代が利用するマッチングアプリだが、既婚者が独身と偽って交際する独身偽装が横行しているという。女性が独身限定のマッチングアプリで男性と出会ったのは2年前で、当初交際は順調で将来も見据えた話までしていたという。しかし交際開始から4カ月で突然音信不通に。事故などを心配した女性だったが、LINEやSNSもすべてブロックされ探偵事務所に相談。すると男性は既婚者で2人の子どものパパだったことが判明した。音信不通になったのは妻に不倫がバレたからだったことが、後に分かった。騙されたショックで適応障害と診断された女性が男性に責任を問うと、男性は「不法行為に当たらない」と主張し解決金20万円で示談を求めたという。女性はこれを拒否し、慰謝料300万円を求めて提訴に踏み切った。
39歳の女性もまた、マッチングアプリで出会った男性に独身偽装の被害にあっていた。マッチングアプリは一般的に自分のプロフィールを公開し、気に入られると相手から「いいね」が届く。その中から相手を選び「いいね」を送り返すと、マッチングが成立する。大手のマッチングアプリで規約もあったため、女性は既婚者が紛れ込んでいるとは疑いもしなかった。国の調査によると、今や4人に1人がマッチングアプリをきっかけに結婚しているという(こども家庭庁 2024年調べ)。女性は8歳年下の大手企業勤務の男性とマッチングし、2カ月後に男性からの告白で交際が始まった。男性は週に2、3回は女性の家に泊まりに来るようになり、私生活や仕事のこともよく話していたという。男性を信用し将来的な結婚も意識していた女性だったが、半年後に全てが裏切られる瞬間が待っていた。
交際開始から半年後、相手が「友達の結婚式に出席する」という結婚式場を女性が何気なく検索していると、交際相手がウエディングドレスを着た女性と微笑む写真を参列者がSNSにアップしていた。交際相手が出席していたのは友達の結婚式ではなく、自身の結婚式だった。混乱の中女性は交際相手を呼び出し、直接真実を聞くことにした。写真について、男性は「名前も同じで顔も似ているけど、自分じゃない」と白を切ったという。女性がその後も男性に関わるSNSを見ていくと、男性は女性と出会う半年前に結婚していたことがわかった。頻繁に泊まりに来ていたのは、妻が夜勤中の日だった。再度問い詰めた女性だったが、相手は最後まで独身偽装を認めなかったという。後日別れを切り出してきた男性に怒りを覚え、女性は弁護士に相談。しかし今田覚弁護士は「刑事事件化するのが難しい。貞操権の侵害に基づく慰謝料の請求という手段しか残らない」などと語った。女性は200万円の慰謝料を要求したが、相手も弁護士をたて「自分には非がない」と主張。最終的に女性は80万円で示談に応じるしかなかった。女性は今サイトを立ち上げ、被害者を支援する活動を始めている。
50代の女性は、マッチングアプリをめぐるトラブルで大金を失ったという。女性は離婚し中学生の娘と2人暮らしで、友人の勧めもありマッチングアプリで共に人生を歩める人を探すことにした。マッチした人は46歳の男性で、プロフィールには「親は日本人とアメリカ人」、肩書は「ファッションデザイナー」と書かれていた。メッセージを重ねるうちに女性は恋愛感情が芽生えたが、相手のメッセージには随所に不自然な日本語があったという。相手から結婚を匂わせた投資のお願いをされ、女性は指定されたアプリで35万円を入金。投資から3日で190万円まで増えたが、引き出そうとすると「90万円が必要」と表示された。男性に相談すると、相手からは「親に借りて早く支払わないと、関係はただちに終わる」「消費者金融へ急行するべき」などのメッセージが。警察に相談したところ、恋愛感情などを抱かせ金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」だとわかった。
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「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」の番組宣伝。
ロマンス詐欺にあった50代女性は、プロフィールに「投資はお断り」と書きマッチングアプリを続行。マッチしたブラジル人の男性に再び投資を持ちかけられ断ると、「組織の者を呼んでお前を暗殺する」とのメッセージが送られてきた。女性は1年間で8人とマッチし、その全員がロマンス詐欺を仕掛けてきたという。女性が写真の人物を調べると、1人は実在する日本人のモデルと判明。問い合わせると、モデル側は勝手に写真を盗用されていたことがわかった。犯罪ジャーナリストの石原行雄氏は「中国の組織がノルマを課せられて大々的に組織でやっている」と話し、一度でもロマンス詐欺にあった人は組織内で共有され次々と標的にされている可能性があるという。女性はその後実在する日本人男性とマッチしたが、その相手も怪しげな言動をしているという。女性は「マッチングアプリはもういい。1人で生きていく」などと語った。
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「秒速5センチメートル」の告知。
マッチングアプリについて、神谷明采は「マッチングアプリで出会った人と交際している友人がいるが、相手が偽名だったり無職を偽っていたことがあると聞く」などとコメント。宮崎謙介は「独身証明書をマストにするとか、怪しいと思ったら調べられるような協力があるといい」などとコメントした。マッチングアプリを展開する「Omiai」や「with」によると、偽造した免許証を使ってアプリに登録する人も増えているため対策チームによる監視を行っているという。「タップル」ではマイナンバーカードを使った独身証明機能を導入していて、登録時にカードをスマートフォンにかざすことでプロフィール欄にアイコンが表示される。
あす閉幕する大阪・関西万博は、きょう一般来場者数が2500万人を突破したことが発表された。
閉幕があすに迫った万博会場は、別れを惜しむ人たちで賑わっていた。陽気なダンスで来場者を誘導するインドネシア館は、8月に予約不要を売りにした歌とダンスの動画がSNSでバズり来場者が増加。目標を大きく上回る来場者数が押し寄せていた。設計士が本業の男性は、自分流にアレンジした非公式の案内図をSNSに投稿。利用者の要望に応えアップデートを繰り返し、印刷数が100万枚と超えた。当初は厳しい声もあったミャクミャクは、今や大人気のキャラクターに。バルト館ではミャクミャクのぬいぐるみが来場者により盗まれる事件があったが、SNSで拡散されると全国から140を超えるミャクミャクのグッズが送られてきたという。このグッズはバルト館から病院に入院する子どもたちに寄贈された。“万博おばあちゃん”の愛称で親しまれている山田外美代さんは毎日会場に通い詰め、ギネス世界記録にも認定された。
始まる前は色々と言われた大阪・関西万博だったが、大成功に終わりそう。ミャクミャク人気は続いているため、グッズは閉幕後も延長して販売されるという。
台風22号による甚大な被害からわずか3日、あす午前には台風23号が伊豆諸島に最接近する。東京・八丈島には大きな不安が広がっていた。暴風と激しい雨をもたらした台風22号をなぞるような進路をたどり、台風23号は刻々と近づいている。台風22号で甚大な被害をもたらした「アイウォール」の脅威とは。
台風22号の直撃からわずか3日で、台風23号が迫っている八丈島。気象庁によると勢力を強めながらあす明け方から昼前にかけて、伊豆諸島に最接近する見込み。自宅が台風22号による被害にあった男性は親族の家に身を寄せているが、そこも水と電気はストップしたまま。八丈島は午後5時時点で約1780軒が停電し、多くの家で断水が続いている。八丈ビューホテルでは住民に大浴場を無料開放していた。八丈町では3つの避難所を新たに開設し、東京都から派遣要請を受けた自衛隊が輸送機で救援物資を届けるなど備えを進めている。高知大学の佐々浩司教授は「台風22号は強い状態の“アイウォール”が維持されたまま八丈島を通過していったことが、大きな被害につながった原因」などと指摘。アイウォールとは台風の目の周囲にある壁のような積乱雲の集合体で、その下が最も風が強く雨も多い。今回の台風23号もアイウォールがはっきりした状態になる可能性があり、かなりの悪天候が見込まれるという。
八丈島から中継でレポート。現在の八丈島は、雨も風も一時的に止んでいる。しかし住民によると、台風22号の前日も同じような天気だったという。現在も多くの地域で停電や断水が続いており、まだ復旧が進んでいない中で台風23号の対策や準備が進められている。ライフラインだけでなく、一部の地域では携帯電話やネット通信がつながりにくい状況がある。八丈島の町役場は、住民に対して早めの避難と厳重な注意を繰り返し呼びかけている。一部地域では食料や水の不足で困っているという声も聞かれた。
台風23号が伊豆諸島に最接近するのは、あすの朝となりそう。強風域の一部が紀伊半島から関東の沿岸部にかかってくるため、強風や高波に注意が必要。伊豆諸島での雨や風のピークは、あすの朝を中心に明け方から昼前となりそう。前回と同様最大瞬間風速50メートルと、看板標識が傾くような危険な風が予想されている。
高市総裁の誕生から1週間、公明党の連立離脱で政局は大きな転換点を迎えた。視聴者の皆さんにアンケートを実施する。次の政権を担ってほしいのは、赤「自民党中心の政権」か青「野党中心の政権」か。
番組は公明党の連立離脱に揺れる自民党議員の週末を取材。自民党北海道12区の武部新衆院議員は、去年の衆院選で2位に約7000票という僅差で勝利した。公明党の組織票は1選挙区で約1万~2万票とされるため、選挙協力がなくなった場合落選の可能性もある。武部衆院議員は「自民党がどう変わっていくかをちゃんと訴えることが大事」などと語った。2位に僅差で勝利した「薄氷当選」の自民党議員は、全国に数多くいるという。政治ジャーナリストの青山和弘氏は「公明党票の2万票は大きい。なくなると40~50人の自民党議員が落選するのではないかとみられている」などと指摘した。公明党の連立離脱により、首相指名選挙の行方は混迷を深めている。立憲民主党の野田佳彦代表は「国民のために早く物価高対策をやるために、格差税制をするために政権を取りたい」などと語った。首相指名選挙で野党3党が連携すれば、自民党の議席数を上回り政権交代が可能になる。立憲民主党が野党統一の首相候補として協力を求めているのが、国民民主党の玉木雄一郎代表。きのう街頭演説を行った大阪駅前には、周囲を埋め尽くすほどの人が詰めかけた。仮に高市氏が新総理になったとしてもその前途は多難だが、思わぬ逆転の一手があるという。青山和弘氏は「局面を打開するため、衆議院を解散する可能性は高い」などと語った。
立憲民主党から協力を仰がれキーパーソンとして注目される玉木代表は、大勢の聴衆の前で「内閣総理大臣を務める覚悟はいつでもある。しかしあまりにも基本政策がバラバラだと、いくら数合わせで政権をつくってもすぐダメになる」などと語った。玉木代表は基本政策の一致が必要だとあらためて強調し、野党連携に慎重な姿勢をのぞかせた。野党連携が実現しなかった場合は高市新総裁が総理となる可能性が高まるが、青山和弘氏によると公明党が連立を離脱した今の難局を乗り切る高市総裁の切り札は「衆議院を解散して自民党の議席を増やすこと」だという。しかし公明党の組織票を失った今、去年の衆院選で僅差で当選した議員たちは議席を失うおそれがある。