- 出演者
- 南利幸 清水敬亮 井上二郎 赤木野々花
オープニング映像と挨拶。
8年前の熊本地震では、観測史上初めて同じ地域で2度、震度7の揺れを観測し、災害関連死を含めて熊本と大分で合わせて276人が死亡し、熊本県内40の市町村で19万8000棟余りの住宅が全半壊するなどした。熊本県内ではピーク時で4万7800人が仮設住宅で生活していたが、災害公営住宅など恒久的な住まいの確保が進み、去年3月に仮設住宅の提供は終了した。災害公営住宅に入居した被災者についてNHKが各市町村に取材したところ、昨年度、少なくとも1人暮らしの男性と女性合わせて2人が、災害公営住宅でそれぞれ孤立死していたことが分かった。いずれも70代だった。また、災害公営住宅には、被災者合わせて1663世帯が入居していて、このうち616世帯が1人暮らしの高齢者だという。被災者の新たな住まいでの生活をどう支えていくかが課題となっていて、熊本県は、市町村と連携しながら孤立の実態把握や支援策の検討を進めることにしている。
盛岡市の映像のあと、全国の気象情報を伝えた。
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- 盛岡市(岩手)
今月8日から7日間の日程で米国を訪れた岸田総理大臣は、日本時間11日未明にかけて、ワシントンでバイデン大統領との日米首脳会談に臨み、防衛協力を深めるとともに経済安全保障や宇宙など幅広い分野での連携強化を確認した。おとといは議会上下院の合同会議で演説し、自由や民主主義に基づく国際秩序を守るため、日本もより大きな責任を担っていく姿勢を強調した。また、日米両国とフィリピンの3か国の首脳会談も行い、南シナ海や東シナ海での中国の動向を踏まえ、海洋安全保障協力を強化していくことなどで一致した。さらにノースカロライナ州も訪れ、トヨタやホンダの子会社の現地工場を視察するなどした。一連の日程を終えた岸田総理大臣は、午前0時過ぎ、政府専用機で現地の空港をたち、帰国の途に就いた。
バスケットボール女子Wリーグプレーオフファイナル第1戦。富士通はチーム最年少の町田が得点を重ねるなどし、64−57で勝利した。富士通が初戦を取って、16年ぶりの優勝に王手をかけた。
パリ五輪での活躍が期待されるレスリング女子62キロ級・元木咲良を紹介。東京大会後に急成長を遂げ、初めての五輪代表に内定した。この春、大学を卒業。新社会人として五輪に挑む。多彩な攻撃を武器に、世界選手権で銀メダルを獲得。しかし、もともと運動が得意なタイプではないという。そんな元木の強さを支えているのが飽くなき探究心。国内外問わず、あらゆるレスリングの動画を見あさり、技術やアイデアをノートにメモ。書きためたレスリングノートは30冊以上におよぶ。元木の真骨頂は、タックルに入るための隙を生み出す技術。技術を勝利に繋げるため、男子の強豪校に出稽古にも訪れた。元木は「ずっと新しくアップデートし続けていきたい」などと話した。元木は日本時間きょう、キルギスで行われるアジア選手権に出場する。
観光客などに親しまれてきた「輪島朝市」は、元日の能登半島地震とそれに伴う火災で店舗や露店が大きな被害を受けたが、先月、金沢市内に出張する形で地震後初めて、開催したことをきっかけに、多くの施設から出張の依頼が寄せられ、順次出張開催していくことが決まっている。きのうときょうは、石川・津幡町の商業施設に10の店がブースを設け、臨時の加工場で作られた干物や、職人が新たに手がけた輪島塗などが販売される。出店数は通常の朝市の1割ほどだったが、会場には多くの人が訪れた。
今日は強い毒を持ち国内への定着が懸念されているヒアリについて。ヒアリは要緊急対処特定外来生物に去年指定された。環境省によると、2017年に神戸港でヒアリが発見されて以降日本各地で発見が相次いでいて、去年の時点で延べ18都道府県で111件発見されている。ヒアリ対策に日本人にとってなじみ深い、あるものを使ったユニークな研究が進んでいる。
兵庫県立人と自然の博物館にあるのは通常の100倍のヒアリの模型。ヒアリ対策研究の発案者、兵庫県立大学・橋本佳明特任教授は、わさびの辛み成分がヒアリ対策の救世主になるかもしれないという。
台湾ではヒアリが定着していて、橋本先生らは台湾で実験を行うことに。今回のプロジェクトは国立環境研究所が主導する。実験ではヒアリが入った2つのコンテナを密閉してわさびの辛味成分が入ったシートの有り無しでヒアリの生存率を比較するというもの。シートが入ったコンテナではヒアリは全滅していた。わさびの辛み成分の正体は、AITC(アリルイソチオシアネート)と呼ばれる物質。痛みや刺激を与える効果があって、ヒアリは口や触覚でそれを感じとり、さけようとするが、濃度によっては死に至る。博物館の標本を害虫やカビから守るために開発されたわさびの辛み成分が含まれた防虫シート。これをヒアリ対策に使えないかと思いついたという。わさびのシートを製造している大阪の工場を訪れた。シートの原料は辛味成分が含まれた樹脂製のペレット。開発の井伊さんによると蒸発しやすい辛味成分を小さな粒子にしてペレットに練り込んだのだという。国立環境研究所・坂本洋典主任研究員は「わさびの辛み成分は、どこの国や地域でも使いやすいのでは。今後はより安く効率的に使用出来る方法を考えていくことが必要」という。
全国の気象情報を伝えた。