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- 渕岡友美 檜山靖洋 井上二郎 今井翔馬 神子田章博 赤木野々花 是永千恵 野口葵衣
ASEANの議長国を務めるマレーシアを訪れている石破総理大臣は、きょうアンワル首相との首脳会談に臨む。首脳会談で石破総理大臣は、幅広い分野で意見を交わすことで、首脳どうしの信頼関係を構築したい考え。また、海洋進出を強める中国も念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していくことを確認するとともに、安全保障分野での連携を図りたいとしている。さらに、日本が主導するアジアの脱炭素化に向けた取り組みやサプライチェーンの強じん化などについても確認する見通し。これに加え、悪化するパレスチナのガザ地区の人道状況などを巡っても意見が交わされるものとみられる。両首脳は会談のあと共同記者発表を行い、成果などを説明することにしている。
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先月29日に100歳で亡くなった米国の第39代大統領のジミーカーター氏の国葬は、9日に首都ワシントンの大聖堂で執り行われた。葬儀にはバイデン大統領夫妻、今月20日に就任するトランプ次期大統領夫妻、オバマ元大統領など、歴代の大統領が全員出席したほか、政財界の要人が参列した。バイデン大統領は弔辞で、長年、紛争の平和的解決に取り組み、ノーベル平和賞を受賞したカーター氏の功績をたたえた。石破総理大臣の特使として参列した菅元総理大臣は「カーター元大統領の功績は偉大であり、それにふさわしい厳かな国葬だった」と述べた。
今月の政策決定会合で、追加の利上げに踏み切るかどうか注目されている日銀について。焦点となっている賃金の動向について、賃上げが必要だという認識が幅広い企業に浸透してきているという判断が示された。日銀は、全国の支店長らが出席する支店長会議で、地域経済報告をまとめた。日銀は追加の利上げを判断するうえで賃金の動向を重視しているが、これに関連した雇用・所得の項目で、すべての地域で「緩やかに改善している」などとした判断を据え置いた。さらに会議の総括では「中小企業を中心に慎重な姿勢があった一方、全体としては人手不足を背景に、継続的な賃上げが必要だという認識が幅広い企業に浸透してきているという報告が多かった」としている。日銀の植田総裁は先月、「次の利上げの判断に至るまでにはもうワンノッチ(1段階)欲しい」と述べていた。賃上げに向けた動きがさらに鮮明に出てくるかどうかを見極めたうえで、追加の利上げをするかどうか判断したいという考えを示していた。今回の報告や春闘に向けた動向を政策判断にどう反映させるかが焦点となる。
米国の金融政策について。今月20日のトランプ新政権の発足による政策の変化が経済に及ぼす影響が懸念されている。米国の中央銀行にあたるFRBが先月に開いた金融政策を決める会合の議事録では、通商政策や移民政策が変更されることなどでインフレの上振れリスクが高まっていると、ほぼすべての参加者が判断していたことが分かった。また、会合の議事録で示されたFRBのスタッフの予測には、通商や移民・財政・規制を巡る政策が変更される範囲や時期、そしてそれらが経済に及ぼす影響について不確実性が高まっているという記述も見られる。米国国内でインフレが再加速すると、FRBの利下げのペースが鈍る可能性も考えられる。そうなると日米の金利差が思ったほど縮まらず、円安が続くことも考えられる。日本では輸入価格が高止まりし、物価を上昇させるというおそれもある。日銀の金融政策にも影響を及ぼすことになるだけに、トランプ政権の打ち出す政策に注目度が高まっている。
カナダのコンビニ大手から買収提案を受けているセブン&アイホールディングスを巡っては、傘下のスーパー・イトーヨーカ堂の創業家側も会社の株式を買収し非上場化する提案を行い、社外取締役からなる特別委員会で検討が進められている。これについて丸山好道CFOはきのう、決算会見で「ことし5月の株主総会を1つの目安として、どの提案が最善かを判断していきたい」と述べ、初めて判断の期限に言及した。また会社では去年11月までの9か月間の決算を発表し、米国でのコンビニ事業の不振などから、最終的な利益は前の年と比べて65%の大幅な減益となった。コンビニ事業の立て直しは道半ばの状況になっている。
去年11月の働く人1人あたりの現金給与の総額は、去年の春闘の影響などで前の年の同じ月と比べて3.0%増えた。その一方で、物価の上昇に賃金の伸びが追いつかず、実質賃金は前の年の同じ月に比べて0.3%減り、4か月連続でマイナスとなった。
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キャベツの高値が続いていることについて、JA全中(全国農業協同組合中央会)の山野徹会長は、主な産地が移ることで今後出荷量が増加し、価格が落ち着くという見通しを示した。一方、コメの高値が続いていることについて「高値が続けば消費者のコメ離れにもつながり、適正な価格を求めていきたい」と述べた。
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近年、拡大が続く古着市場。個人店だけでなく大手アパレルメーカーも参入するなど、出店が相次いでいる。なぜ今、古着が人気なのか、訪れる人々を取材した。JR平塚駅から車で30分のところにある、海外から仕入れた古着を販売する卸売り倉庫。3万着以上が並び、ほとんどが1000円〜2000円ほどの低価格。さらに定期的なセールや300円均一の古着の山も。掘り出し物を求めて、休日には1日600人以上がやって来る。4年前にこの卸売り倉庫をオープンした運営会社は、今では全国4か所にこうした店舗を広げている。古着は、世界的な流通拠点があるタイやパキスタンから輸入。一度に1万着以上をコンテナで仕入れ、コストを抑えている。この20年で、年間に洋服にかけるお金は50%近く減少。価格とデザイン、両方を重視しながら服を選んでいるというデータもある。
古着市場が拡大する中、副業として売買を始める人も出てきている。1年前に千葉市内にオープンした予約制の卸売り倉庫。服の仕入れのために訪れていたのは、会社員の森川浩史さん。森川さんは半年前に古着の売買に必要な古物商の許可を取得。インターネット上で店を開き、個人で売買を始めた。最初は赤字続きだったが、トレンドを研究するなどして、ようやく売り上げが安定してきたという。森川さんは「もともと自分が好きで始めたことなので、収入を少しでもアップさせて、子どものためにお金が使えるようにしていきたい」と述べた。今回取材した卸売り倉庫以外にも、24時間営業の無人販売店や古着専門のサブスクリプションサービスなど、さまざまな業態が増えているという。
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経済情報を伝えた。
阪神淡路大震災の発生から今月17日で30年。現在放送中の連続テレビ小説「おむすび」で、主人公が通った専門学校の先生役を演じていた俳優・相武紗季さんも、兵庫県宝塚市の自宅で被災した。当時小学生だった相武さんは、不自由な暮らしを強いられた経験から、日頃の備えの大切さを伝え続けている。相武さんが当時暮らしていた宝塚市では119人が亡くなり、3559棟の建物が全壊した。相武さんの祖父が撮影した写真には、身近な場所の生々しい被害の様子が記録されている。当時、相武さんは小学3年生。自宅は倒壊を免れたが、ライフラインが寸断。断水は1か月以上続き、地震の恐ろしさを目の当たりにした。家財が散乱する家の中で、奇跡的に割れずに残ったティーカップ。もっと備えをしておけばよかったと母親が悔やんでいたことを覚えている。この経験から、相武さんは普段から災害に備えるようになった。震災から30年。街の復興の様子を見続けてきた相武さんは、当時のことが忘れられてしまうのではないかと危機感を持っている。相武さんは発信力を生かして、防災への意識を高めてもらう活動を続けている。家庭では、2人の子育て真っ最中の相武さん。今の思いを「自分の記憶を子供に伝える」と書き、「その当時思っていたこととか見た景色とか、自分の両親がどういうことに苦労したかということを当事者じゃない人たちと分かち合うというか自分の経験を伝えていって、経験したことのない人も当事者のような気持ちになって物を備えたりとか考えられるようになるといいなと。私自身としては周りの方もそうですし、自分の子どもたちにもしっかり伝えていきたい」と述べた。
雪の降る福井市から、福井放送局の五十嵐椋アナウンサーがリポート。きのうから降る雪で、福井市の積雪は現在13センチ。気象台によると、この時間帯が雪のピークとみられるという。車の運転など、積雪による交通への影響に注意が必要。福井では今、夏のイメージが強いある和菓子の製造がピークを迎えている。7時台に作業場から中継で伝える。
渋谷からの中継で全国の天気予報。
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道路情報を伝えた。
関東の気象情報を伝えた。