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オープニング映像。
生まれ育った能登町には産科医がいないため車で1時間以上かけて病院へ向かうという。
- キーワード
- 能登町(石川)
第二子を妊娠中の山本真弓さんは家族と石川・能登町に住んでいる。暮らしやすいが能登町は高齢化率が50.4%でお産を扱う医療機関はなく、近くの総合病院は2002年に分娩の取り扱いを停止。そのため真弓さんは車で1時間以上離れた病院へ向かう。町では妊婦健診時の交通費を助成しているが他の交通機関では時間がかかるため運転せざるを得ない。そして真弓さんは病院へ到着。赤ちゃんの状態に問題なかったが医師からは運転はオーバーワークになってしまうと指摘された。
真弓さんの通う病院のある奥能登では7年前まで産科医がいたが、次々と分娩の取り扱いを休止し産科医は市立輪島病院の1人となった。その輪島病院でおととし6月、新生児が死亡する医療事故が発生。事故を受け、石川県は赤ちゃん協議会を設置。産科医の8割は金沢市に集中。医師派遣を求める輪島市に対し、金沢の大学病院は余裕がないと述べた。さらに2024年4月から始まる医師の働き方改革によりさらなる人不足が懸念されている。
去年7月、能登町では「あばれ祭」が開催された。9月になると真弓さんは臨月を迎えていた。この日は旦那さんの付き添いで検診へ。医師からは来週には産まれているかもしれないと言われた。
検診から4日後の深夜、真弓さんの陣痛の感覚が10分程度になり、旦那さんと病院へ向かった。感染対策のため旦那さんはお産に立ち会えなかった。そして無事に男の子を出産。子どもには「暁斗」と名付けた。
珠洲市では消防署が妊婦を支える取り組みが行われている。救急車にあるファイルには妊婦の出産予定日や搬送希望の病院が登録され、より早く医療機関へつなげる試み。今年2月、能登地区の救急救命士は分娩に関する知識と技術を学んでいた。石川県の赤ちゃん協議会は市立輪島病院にサポート医師を派遣することを決めた。
能登で無事出産を終えた真弓さんは近い所で産む体制を整えていってもらった方が奥能登に住もうと思う人にとっては選択条件の一つになってくると話した。
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NNNドキュメントの次回予告。