- 出演者
- 後藤輝基(フットボールアワー) ホラン千秋 松坂大輔 山崎弘也(アンタッチャブル) 斎藤佑樹 古田敦也 井森美幸 伊集院光 ヒロド歩美 松井稼頭央
オープニング映像。夏の高校野球歴史的大逆転ベスト10。
- キーワード
- 全国高等学校野球選手権大会
夏の高校野球歴史的大逆転ベスト10。第10位は2011年大会の2回戦で行われた八幡商対帝京。滋賀代表の八幡商は5年ぶり出場の公立高校。対するは夏の甲子園で2度優勝している帝京で、後にプロ入りする選手を3人抱える強豪校。八幡商は8回終了時点で0-3と帝京に圧倒され、安打はわずか2。3点差の最終回、1アウトの場面から1番から四連打で1-3。5番・遠藤がフルカウントの末にホームランを放ち逆転勝利となった。
3日後に甲子園で開幕する夏の高校野球。今年の千葉大会決勝では八千代松陰と市船橋が対戦。試合は3対3で延長戦となり、10回表に八千代松陰が4得点。勝負は決まったと思われたが裏に市船橋が1点を返し、ノーアウト満塁のチャンスで、6回にデッドボールを受けた3番・花嶋が2点タイムリー。さらにその後も得点を挙げ7-8で逆転勝利した。
今回はスポーツ記者などが推薦した夏の高校野球の歴史的大逆転劇を調査。10試合の映像を20~60代の一般の方々が試写し、逆転劇の衝撃度でランキングを作成した。
- キーワード
- 全国高等学校野球選手権大会
夏の高校野球歴史的大逆転ベスト10。第9位は2006年大会準々決勝の帝京対智弁和歌山。夏の甲子園14回出場の智弁和歌山と9階出場の帝京の対戦。試合は最終回までに4本のホームランなどで4-8で智弁和歌山が優勢。9階表・帝京は前年4番を務めた代打・沼田を先頭バッターに送るが1アウト。その後2アウト1塁2塁の場面で4番から7番までヒットを繋ぎ、当時2年生である元日本ハムの杉谷拳士の安打で逆転。さらに代打で入った沼田がホームラン。12-8で大逆転。しかしここからがドラマの始まりだった。
9回裏、エース大田に代わり代打・沼田を送ったことで、ピッチャー3人を使い果たした。そのため昨年までピッチャーだったセンターの勝見がマウンドへ。智弁和歌山は橋本のホームランなどで12-11で1点差に。このタイミングで帝京は投手を交代。投手経験がある選手は残り3人だったが、2人が断った事で当時1年だった杉谷が登板。中学時代に投手経験があったが、高校の公式戦では投げた事がなかった。杉谷はわずか1球で登板。続いて3年間登板が無かった岡野が登板。押し出しのサヨナラで智弁和歌山が勝利した。
2007年決勝・広陵vs佐賀北。春、夏甲子園出場39回の広陵(広島)は元広島・野村祐輔、現巨人・小林誠司、元広島・土生翔平、現広島・上本崇司などを要する。甲子園2回目の公立高校の佐賀北(佐賀)は2回戦で宇治山田商と延長15回の末、引き分け再試合で勝利、準々決勝では帝京に延長13回でサヨナラ勝利。「がばい旋風」で大フィーバーを巻き起こしていた。大逆転ポイントは決め球のスライダーを狙う佐賀北の攻撃。
2007年決勝・広陵vs佐賀北。佐賀北が初優勝。当時、実況していたABCテレビ・清水次郎アナウンサーは高校野球に魅了され、数年前にABCを辞め、西宮高校野球の監督をしている。満塁ホームランを打った佐賀北・副島浩史は卒業して大学へ行き、銀行員を経て高志館高校の監督をしている。
1993年2回戦・久慈商vs徳島商。徳島商(徳島)のエース・川上憲伸は当時、四国の剛腕と注目を集め、のちに中日やメジャーで活躍し、日米通算125勝。久慈商(岩手)は甲子園初出場。全48試合中1試合だけにある8月15日(終戦の日)のの正午の黙祷。大逆転ポイントはストレート狙いで連打爆発。7点差をひっくり返す逆転劇。徳島商8×-7久慈商。
1999年準決勝:智弁和歌山-岡山理大付。2年ぶりの全国制覇を目指す智弁和歌山に、19年ぶり2回目の出場の岡山理大付が挑んだ。7回終了時点で智弁和歌山4-3岡山理大付。逆転するなら8回は0点に抑えたい岡山理大付。しかし、あってはならない事が起きてしまう。
1999年準決勝:智弁和歌山-岡山理大付。岡山理大付・馬場雅史がランナーとの交錯で左足を負傷。痛みをこらえて馬場は出場を続けるが普段のバッティングには程遠く凡退。9回ウラ、岡山理大付、最後の攻撃。2アウト満塁で馬場雅史がサヨナラヒットを打ち、岡山理大付が決勝進出を決めた。斎藤佑樹が「当時の智弁和歌山ピッチャー・井上和久のフォームをマネするくらい熱狂していた」などと述べた。
1979年3開戦、星稜vs箕島。高校野球史上最高の試合の壮絶なる攻防となった。古田敦也が「これを忘れてもらったら困る」などと述べた。
1979年3回戦・星稜vs箕島。この年の春選抜で優勝し、春夏連覇を目指す箕島(和歌山)。当時は甲子園常連校ではなかった星稜(石川)。取っては取られてを3度繰り返す壮絶な試合。3時間50分に及んだ激闘は高校野球史上最高の試合と呼ばれ、今でも高校野球ファンの語り草になっている。
2024年3回戦・早稲田実vs.大社の一戦。9回裏、早実1点リードで大社の攻撃。早実の連携にミスが生まれ同点のチャンス。さらに1アウト2・3塁、サヨナラのピンチに早実は、スクイズ封じのため内野5人シフトに変更。公式ではレフトゴロ・ダブルプレーと記録されている。その後タイブレークになり早実は10回表を無得点。11回裏で大社はこの夏初出場の安松を代打で起用し出塁に成功。延長11回3-2で大社が勝利した。宣言通り転がった軌道には安松の努力・反復・自信が詰まっていた。
ここからは松坂大輔が参加。
- キーワード
- 横浜中学校・高等学校
1998年準決勝・明徳義塾vs.横浜の一戦。この試合の前日に松坂はPL学園との激戦を繰り広げ延長17回250球を投げ切り勝利した。明徳との試合ではスタメンであるがレフトで起用。甲子園初登板の2年生・袴塚がマウンドに上がるも横浜は5回までに4失点。その後、横浜は3点差まで迫り、松坂が動き出す。
8回裏までに2点差まで縮めた横浜。松坂がテーピングを剥がすと球場の空気は一変。9回から松坂がマウンドに上がると3万4千人が松坂コール。松坂は無失点に抑え、その裏に横浜は同点に追いつく。明徳はファーストの寺本をマウンドに戻すも横浜に逆転を許す。翌日の決勝では松坂はノーヒットノーランを達成した。
2014年石川大会決勝・小松大谷vs.星稜の一戦。2回で6失点の星稜はピッチャーの岩下を外野に下げた。一方の小松大谷は3回までノーヒット。さらに追加点を奪われ5回までに8点差に開いた。林監督は9回のマウンドを岩下に託し、岩下もそれに応えた。9回裏、星稜は4点差まで追い上げ、バッターボックスには岩下。
2014年石川大会決勝・小松大谷vs.星稜の一戦。9回裏、4点を追う星稜。岩下の満塁弾で2点差。さらに佐竹のタイムリーなどで逆転勝利。当時監督だった林さんは「最後の夏というのが力以上のものを出す。この代はものすごく勉強になった」と振り返った。逆転負けを喫した小松大谷は試合を報じた新聞をグラウンドに置き教訓とした。2015年の石川大会・準々決勝で両チームは再び対戦。9回裏に小松大谷はサヨナラ勝ちを決め昨年の雪辱を果たした。
2018年3回戦・横浜vs.金足農の一戦。横浜2点リードの8回、金足農・高橋は高校3年間で初のホームランが逆転弾となった。翌日の準々決勝では近江と対戦。9回裏、金足農は電光石火の奇襲をかける。