- 出演者
- 山口良一 福山知沙
都内に40万社以上あると言われる中小企業は、物価高騰や人材不足によって経営が厳しいところが少なくない。そうしたなか、東京都が去年開設したのが「プラチナ・キャリアセンター」。経験豊富な50歳以上のミドルシニア世代と企業とのマッチングの場を提供し、業務委託での副業・兼業など新しいかたちの働き方を支援すると同時に、企業の人材不足も解消していく。所長の上田さんに話を聞く。センターでは、ウェブマーケティングやインフルエンサーなどの業務委託案件があるという。また、会員のみ閲覧可能な案件もある。さらに、コワーキングスペースや健康管理に役立つ設備も充実している。利用者の葉山さんは訪問看護を閉鎖し、SNSで情報を知って利用を開始。フルタイム勤務は体力的に厳しく、自由に働けてよいという。
経済・港湾委員会委員の細田いさむさんが、経済・港湾委員会の課題について語る。手頃な価格で提供できる住宅の仕組みを構築、東京港では交通・混雑の解消や快適な労働環境なども具体的に前進するなどと語った。
東京港のコンテナ埠頭について、2050年の将来像とその実現に向けた戦略を示す「Tokyo Container Vision 2050」が先月策定された。DXの急速な進展や環境への意識の高まり、港湾・物流分野における担い手不足の深刻化など社会経済状況が劇的に変化していることから策定されたという。ビジョンには、コンテナターミナルの機能強化など6つの戦略を掲げている。視察船「東京みなと丸」は、東京港の役割を学んでもらうため無料で運航している。船から見える「海の森公園」はかつてゴミの埋め立て地だったが、20年前に美しい森に再生させるプロジェクトが開始。先月、グランドオープンを迎えた。
経済・港湾委員会理事の白石たみおさんが、経済・港湾委員会の課題について語る。東京都の税収は過去最高となる見込みの一方、中小企業の倒産・廃業は3年連続で増加している。条例にもあるように、窮地に立たされた中小企業をしっかりと守るために抜本的な支援を求めていきたいなどと話した。
東京都中小企業振興公社のサイトを紹介。東京都が行っている様々な中小企業支援策についての情報が掲載されている。また、都内の中小企業からの経営相談に対して総合的に対応するワンストップ総合相談窓口も設置している。
今月1日から東京都カスタマー・ハラスメント防止条例が施工された。顧客などから企業の従業員などに対する理不尽なクレームや不当な要求、脅迫、暴力などの著しい迷惑行為を指すカスタマーハラスメント。東京都では、様々な対策を進めることにしている。さらに、カスハラ防止対策を行った企業・団体などに対して奨励金や補助金を支給することにしている。詳しくは「TOKYOはたらくネット」で検索。
経済・港湾委員会理事の上田令子さんは、市場事業では仲卸の慢性的な債務超過が指摘されており、安定的な運営を目指すと話す。また、産業労働局では女性起業家支援や商店街活性化など多彩な事業を展開。さらに、プロジェクションマッピング事業などへの費用対効果を厳しく精査していくなどと話した。
経済・港湾委員会の小林健二委員長に今後の課題について聞いた。物価高騰に対して中小企業への経営支援や金融支援が求められるとし、さらに都市における農業振興についても持続可能な農業への戦略的支援が必要だという。また、人手不足の課題に対しては幅広い層への雇用就業の促進や職業能力の開発、向上に取り組むことも重要だとする。このほか、東京港の物流機能のさらなる強化や老朽化が進む市場施設の計画的な機能更新が求められることなどにも触れた。最近の経済・港湾委員会では、令和7年度東京都一般会計予算などが審議された。
今世界で格差社会などがある中で医療や福祉のサービスで誰ひとりとして取り残されないことの大切さをより感じた、などと感想を話した。
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