看板商品はどっち、大ヒット商品の知られざるライバルストーリーSP。井村屋の肉まん あんまんVSあずきバー。発売60年のロングセラーの肉まん・あんまん、和菓子屋として創業した井村屋が食品メーカーとして成長するきっかけとなった。ライバルは唯一の無二の和風アイスのあずきバーで井村屋の夏と冬の主力商品となっている。明治29年三重県の和菓子店として創業、あずきを使った和菓子で事業を拡大し1960年即席ぜんざいが大ヒットし井村屋=あずきのイメージが定着し1963年にアイスクリーム業界に参入、アイス事業をきっかけに肉まん・あんまんが先に誕生した。アイスの冷凍ケースは個人商店やスーパーなどに置かれていて冬は邪魔な存在だったが井村屋が家庭の蒸し器で温めるだけの冷凍肉まん・あんまんを開発し冷凍ケースを有効活用した。アイスの流通経路をそのまま使えるメリットもあったが冷凍庫が一般家庭に普及していないこと、冷凍から蒸す作業が手間であまり売れなかった。そこでスチーマーを開発、店舗でスチーマー販売できる肉まんあんまんが全国へ普及した。9年後あずきバーが誕生した。当初はカチカチではなかったという。主力商品ぜんざいを凍らせる斬新な発想から生まれた期待の新商品だったがバニラやチョコレートが主流だったため強くの価格設定でヒットはしなかった。1970年代後半に揃って大人気となる転機が訪れる。