神奈川県小田原市にある海鮮が売りの飲食店では、刺身をはじめブリづくしのメニューが並び、食べ放題で提供していた。2週間ほど前から、ブリがメニューに加わったという。相模湾に面する小田原漁港で水揚げされるブリ。岸から2~3キロの定置網で漁をしている。この日は、約2000本のブリが水揚げされた。ことしは、4年ぶりの豊漁だという。例年、1日の水揚げ量は約500本だが、今月2日は、約5000本が水揚げされるなど、連日、1000本単位で水揚げされているという。ブリは、かつて小田原を代表する魚で、最盛期は1950年代だった。専門家によると、何らかの理由で、相模湾にイワシなどのブリの餌が豊富な状況となり、小田原漁港付近まで、ブリが入り込んだ可能性があるという。小田原のスーパーでは、1本まるごとのブリが約3000円で販売されるなど、目玉商品になっていた。豊漁の影響で、1本売りの場合、約半額になったという。20本あったブリは完売していた。小田原のブリは、主に関東のスーパーなどに出荷されるという。