夏休み中の親子を対象にしたイベントではゲームをしながら株や為替について学ぶ。中には、お年玉を投資信託で運用する子も。月曜日、日経平均株価は過去最大の下げ幅を記録、37年前のブラックマンデーを上回った。証券会社には、株を売ろうとする人たちからの電話が殺到したが、翌日には一転して急激な上昇局面もあった。直近の要因として挙げられたのは、米国で景気後退の観測が広がったこと。そしてもう一つ、日銀の植田総裁が利上げに前向きな姿勢を示したことが挙げられている。慶応大学の小幡績教授は「利上げは必ずしないといけない。タイミングも別に悪くないが実は遅すぎた。植田ショックでも日銀ショックでもなく円安バブルではないか」などと話した。今年に入って急上昇を見せていた株価。一方で為替相場は反比例するように円安が加速している。そして今回、日銀が利上げに踏み切ったあと為替は円高に振れ株は暴落している。小幡績教授は「日本の株式は為替の影響が大きい。今回の暴落が利上げによるものと日銀を責めるのであれば、異次元緩和の10年を責めるべき」などと話した。起きるべくして起きたという暴落。マイナス金利などの異次元の金融緩和が過度な円安をもたらし、株価をバブル的に膨らませてきたという見方である。政府も旗を振る新NISAなど投資ブームに冷や水を浴びせた歴史的な暴落。日銀は利上げをきっかけとした株暴落の火消しに追われた形になった。その後、為替相場は再び円安方向に振れ株価も暴落時からは戻している。異次元の緩和策からの正常化に向けた道のりは平たんではなさそうである。