山口県で91歳の母親と2人で暮らす河野由起子さんを紹介。母親は認知症で要介護5。福祉サービスを利用しながら自宅で河野さんが介護を担い今年で18年目になった。河野さんのご自愛は生ダコを使ったたこ焼き。母が認知症になってからはケンカが絶えなかった。河野さんは介護のストレスをためないよう趣味の楽器や職場の同僚との食事などご自愛を意識していた。介護が更に本格化したのは10年前。当時、管理職を任され介護との両立でいっぱいいっぱい。ケンカが絶えず毎日イライラする中、事件は起きた。一緒に出掛けたショッピングモールで母が階段から転倒。太ももを骨折し緊急搬送された。母と向き合うため介護休暇を取得。その間、時間の余裕が必要だとも痛感し母も自分自身も大切にするため管理職を辞めることを決めた。以前と比べて穏やかな気持ちで母と接することができるようになった河野さん。母を施設を預けられる時には友人たちと旅行したり富士山に登ったりするなど息抜きを欠かさなかった。しかし1年半ほど前、母が全身けいれんを起こしてからは家を1時間半以上空けられなくなった。その生活の中でも楽しめるご自愛を探していたある日、買い物中に出会いがあった。