先月、都内にある国立印刷局 東京工場で「お札誕生祭」というイベントが行われた。20年ぶりに発行された新紙幣は、国立印刷局の「工芸官」と呼ばれる職人が、手作業でデザインや製作を行っている。今回、特別に工芸官の取材を許されたが、紙幣偽造につながらないよう身元が特定される取材はNG。工芸官は紙幣以外にも切手やパスポートなど製作している。今回は肖像などの彫刻を担当した16年目の男性工芸官を取材。工芸官の技術は約150年受け継がれていて、技術を継承する取り組みも行われていて、2年前から全国の美術系大学で工芸官による特別講義が行われている。