アメリカにとって貿易赤字の大きい国や地域を対象にした相互関税の一時停止期限が9日に迫る中、各国はアメリカとの関税交渉を急いでいる。トランプ大統領は「4日から10~12か国に対し書簡で関税率を通知する。関税率は60あるいは70%程度から10%、20%程度と広範囲になるだろう」と明らかにし「8月1日から支払いは始まりお金はアメリカに入り始める」と述べた。4月発表の最も高い関税率はアフリカ・レソトの50%。日本との交渉を主導してきたベッセント財務長官は3日、CNBCのインタビューで「日本は現在困難な状況にいる。参議院選挙が合意に向けた多くの国内的制約になっている」と述べ、今後の交渉の行方を見ていく必要があるという認識を示した。トランプ大統領の判断が注目される。