中東各地の武装組織の後ろ盾となってきたイランは、日本時間のきょう未明、イスラエルに向けて、180発を超える弾道ミサイルなどによる大規模な攻撃を行った。イスラエル軍は、大多数は迎撃したものの、一部は中部や南部に着弾したと明らかにした。救急当局は、ミサイルの破片に当たって2人がけがをしたとしている。イランでは、人々が各地の広場や通りに出て、攻撃を祝う様子が見られた。イラン・アラグチ外相は「英国とドイツ、フランスの3か国の外相と電話会談を行い“作戦は完了した”と説明した」としている。イラン軍・バゲリ参謀総長は「もしイスラエルがこれまでのようにイランを攻撃するなら、今回より何倍もの強さでイスラエルを繰り返し攻撃する」と述べた。イスラエル・ネタニヤフ首相は、イランへの対抗措置を行う考えを明らかにした。米国のニュースサイト・アクシオスは、イスラエルの当局者の話として「数日以内にイスラエルが重大な報復を行う見通しで、イラン国内の石油生産施設などが標的となる可能性がある」と伝えている。