国が経済の柱として育てようとしているのが観光業。観光客向けの商品作りを通して雇用を生み出そうとしている。雇用が限られ貧困層の国民も多い東ティモール。経済を支えているのが海外への出稼ぎ労働者。出稼ぎ労働者からの送金はGDPの約9%に達し、石油やガスからの収入に次ぐ規模。ASEANに正式加盟した東ティモールは人の往来の増加を見込んで観光業を育てようとしている。インドネシアから職員を招き、“ASEAN基準”の衛生管理などを学んでサービスの向上を図っている。既存の観光施設についても新たな衛生管理などの基準を満たすよう、政府が改善を求めている。地元の伝統文化を活かして雇用を生み出す取り組みが注目されている。アタウロ島ではほとんどの住民に安定的な収入がない中、約40人を雇用する工房がある。独特のデザインのバッグやぬいぐるみ。島に伝わる裁縫技術を活かして作っている。デザインが評価され、海外から大口取引の依頼が入ることもある。ドミンガスはここでの収入で長女を大学に進学させることができた。長女のルシアは大学卒業後、保健師として島の病院に就職。去年、夫を病気で亡くしたドミンガス。末の娘を大学に進学させるため、今後も工房の仕事を続けたいと考えている。工房の代表のビルジーニャ・ソアレス。工房を設立したのは島の女性の暮らしを安定させようと思ったからだった。新商品を作ってビジネスを拡大しようと意気込んでいる。ビルジーニャは今、工房のノウハウを広めようとしている。島の伝統的な織物を作るグループを尋ねる。織物を工房の商品にも取り入れ、このグループの女性たちも現金収入を得られるようになった。島のイベントへの出店も支援。観光客への売り込みに力を入れている。ビルジーニャが「(この仕事が)家族を支える助けになることを願っている」などとコメントした。
