スウェーデン北部、北極圏の町・キルナにあるキルナ教会がトレーラーに載せられ町の中をゆっくり進む。キルナ教会は1912年に建造されたスウェーデン最大級の木造建築。2001年に国内で行われた世論調査では「1950年以前に建てられた史上最高の建築物」に選出された。キルナの地下には世界最大級の鉄鉱石の鉱山がある。長年の採掘で地盤沈下の恐れがあり、町の中心部をそっくり別の場所へ移転するプロジェクトが長年進められている。今回の教会の移動もその一環。教会は5km離れた新市街地まで2日間かけて移動する。キルナ教会のレナ・ティヤルンベルグ牧師は「教会はキルナの魂のような存在であり、安らかな場所でもある。そのため教会を移転させることは非常に重要。しかし、この場所を離れる必要があるため、人々は悲しんでいると思う。誰もが悲しさと喜びが混ざった日だと思う」と話した。教会の移転は20日の午後に終了し、来年末に新しい場所で運営が再開される予定。元衆議院議員・杉村太蔵は「何年か前にギリシャの神殿が水没するかもしれないということで、神殿を上にずらそうとして色んな国がアイデアを出し、採用されたのがスウェーデンの移築案だった」とコメントした。
住所: 東京都品川区東品川2-2-43
URL: http://amanaimages.com/
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