模索を続けながら歩んできたテレビ報道だが、インターネットの台頭でさらに大きな変革を迫られていく。2004年、インドネシアのスマトラ島沖でマグニチュード9クラスの大地震が発生。世界のニュースで流れたのはテレビ局ではなく、市民が撮影した映像だった。この報道を見ていたアメリカの若者が新たなウェブサービスを着想。今や全世界で25億人が利用する動画投稿サイトYouTube。テレビ局中心だった映像メディアの勢力図が大きく変わり始めた瞬間だった。今、多くの人が利用するハッシュタグも普及したきっかけは大災害だった。2007年、カリフォルニア南部で起きた大火災。50万人の住民が避難を強いられたとき、ハッシュタグ発案者・クリスメッシーナさんは避難に役立てようと自身が考案したハッシュタグの活用を呼びかけた。人々は「#サンディエゴファイア」を使って迅速な情報共有に役立てた。
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