値上げラッシュが続く中、お手頃な値段で提供されるデカ盛りの存在が。客に寄り添う飲食店の悪戦苦闘を取材。東京・中央区八丁堀のビジネス街、東京駅からほど近い都心の一等地にある「ごちそう家ぽん太八丁堀店」のお得なデカ盛りランチ・ソースカツ丼(大)を紹介。白米750gを山盛りにし、サクサクのトンカツを特性ソースに付けて7枚盛り付けた1.2kgの一品で、小鉢などもセットになって1200円で販売している。ごちそう家ぽん太八丁堀店・植木伴行店主は「ランチのお客さんを夜のお客さんにしたい」と語った。来店動機になればと始めた赤字寸前のデカ盛りソースカツ丼。食材などの仕入れ値は高騰しているが、試行錯誤してこの先も提供し続けるという。東京・中央区銀座・歌舞伎座前から徒歩約1分「喫茶アメリカン」。一番人気のタマゴサンドは焼きたてのパン約1斤を使用した重さ1kg以上の特大サイズで、たまごサラダには8個の卵を使用して900円で販売している。店特製のマヨネーズは1カ月で300kg以上、卵は1万個以上使用している。採算は取れているのか。店の家賃は50万円だという。喫茶アメリカン・原口誠オーナーシェフ(73歳)は「薄利多売で何とかなる」と語った。銀座でお店をオープンさせたのは41年前。その道のりは決して平たんなものではなかった。長く続いた経営不振。その状況を打破してくれたのが15年ほど前、話題作りで始めたデカ盛りサンドイッチ。今やタマゴサンド以外も全てのサンドイッチが巨大化。今や全国各地からお客さんが集まる大繁盛店になった。原口オーナーシェフは「有名人は何百人もくる。40年前、一番驚いたのが、大好きだった松方弘樹さん」と語った。長年続けているヘラを使った作業などで指の関節は腫れ上がりこぶしを強く握ることができない。それでも当面、値上げもせずできる限り店に立つという。サンドイッチのテイクアウトメニューもある。
住所: 東京都中央区銀座4-11-7