- 出演者
- 濱家隆一（かまいたち） 山内健司（かまいたち） 上垣皓太朗 松本若菜 若槻千夏 水田信二
オープニング映像。
銀座・歌舞伎座の裏にある「喫茶アメリカン」。店内には多くのタマゴが置かれており、8席分をタマゴ置場にしているという。年間19万個を超えるタマゴを使用した名物のタマゴサンドを求め、開店30分前には並んでいるお客さんも複数名。この日は60食分の材料が用意したが、開店と同時に店内は満席。アメリカンのタマゴサンドは女性でも食べ切れる。ゆで卵は原型を保っており触感が楽しめるのだとか。またタマゴサンドだけでなく他のメニューもボリューム満点。また食べきれない人のために持ち帰り用の容器を用意。開店から2時間30分11秒でタマゴサンドは完売となった
伝説とされるタマゴサンドを作るため、喫茶アメリカンの店主である原口さんは休日出勤し、翌日分の仕込みを行う。その数700個、1人でタマゴの殻剥きを行う。また営業中も奥さんや娘さんがタマゴを仕込む。タマゴサンドを作るようになったきっかけは3年を要した歌舞伎座の改修工事、その際に工事関係者の方々が牛丼を食べているの見て、それに負けない満腹感のメニューを作ろうと考えたという。その秘訣はパンで、焼き立てを開店15分前に届けてもらっているという。
埼玉県さいたま市にある大宮総合食品地方卸売市場、ここで行列を作っているのが「市場食堂 花いち」。人気メニュー「中おち丼とエビフライ定食」は300食出るという。また人気の理由は店主の川島さんのサービスだという。
埼玉県さいたま市の「市場食堂 花いち」。人気メニュー「中おち丼とエビフライ定食」は300食出るという。川島さんは調理を1人で担当する。その頃お店の中ではなぜか従業員さんとお客さんでじゃんけんを行う。じゃんけんに勝つとエビフライが通常4本から倍の8本に増えるという。ちなみにエビフライが倍になってもお値段はそのまま。また中おち丼の中おちは脂の多い部分と赤身の部分を混ぜるなど工夫している。また特大エビフライには通常のエビフライが2本つく。これに関して川島さんは大きさ比較で満足感を演出するためだと語ってくれた。開店から3時間48分33秒、名物メニューの中おち丼とエビフライ定食は完売となった。
「市場食堂 花いち」の仕込みを取材させていただく。仕込みは午前0時から始まる。鮪は100匹分、部位ごとに仕込み方が変わるのだという。スタッフからの「疲れませんか？」の質問に対し、川島さんは「この仕事大変だと思ったことない」と答えてくれた。鮪300人分を仕込み終えたのは午前4時、さらにそこからエビフライ1200匹を仕込む。さらに午前6時には市場に仕入れに行く。
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午前0時から仕込みを開始する市場食堂 花いち店主の川島さん。仕込み開始からずっと立ちっぱなしで、空いた時間にはYoutubeの撮影も行う。YouTubeでは家庭でできる料理を紹介。娘さんがナレーションを担当しているが、撮影後は自分で編集作業を行う。奥さんの敦子さんいわく「寝ていない」と話し、娘の彩夏さんいわく2から時間しか寝ていないと話す。また店休日もないのだとか。そんな川島さんは「市場を盛り上げたい」という。現在大宮市場はスーパーの台頭や後継者不足などもあり、業者数は減少している。だからこそ盛り上げたいのだと考え様々なサービスを行っている。またお客さんの中には川島さんのYouTubeを見て来店した人も多い。また市場の人達も川島さんが市場を盛り上げていると感じているという。また月に1度はいくら盛り放題や鮪解体のイベントを行っている。その姿に家族はお母さんの理解があるからだと語る。妻の敦子さんは家では何もしないが、家で何かをしてほしいとは思わないと語る。
横浜市営地下鉄・阪東橋駅から徒歩6分の場所にある酔来軒。こちらで出す酔来丼は500円というお値段。開発した野木発成さんは「酔来丼がなければお店はやっていない」と話す。お店は禾さん1人で営業。開店前にはお店に人が入ってくる。開店の11時を待たずして満員になるという。酔来丼は山盛りのご飯にチャーシューやネギ・メンマなどが乗っており満足感重視のメニュー。本来の営業時間の11時には行列ができているが、酔来丼は1分ほどでお客さんに出すことができる。お店は野木さんがお父さんが引き継いだが、お父さんが急逝されたため、教わっていないことも多かったという。お父さんが健在だった頃、唯一美味しいと言ってくれた賄いの丼を改良し完成させたのが酔来丼なのだという。開店から3時間50分44秒、120食の酔来丼が完売した。
酔来丼を愛する人の多くがそのチャーシューの美味しさを口にする。多くのラーメン屋さんが煮豚を使用するが、酔来軒ではしっかりとした焼き豚を使用する。12～3キロになるという肉は朝5時から仕込み、吊るし釜という機材で調理するが、その日の気温などによって時間を変えるため、2時間釜の隣につきっきりになる。こうして丹精込めて焼き上げたチャーシューは切ると肉汁が溢れ出る。
奈良・吉野町にあるある「ラーメン河」。開店1時間前に行列ができるお店で、メニューは「塩ラーメン まぐろ丼セット」のみ。ラーメンは魚介と鶏ガラのスープを使い、まぐろ丼はヅケにしたものを使用している。お店を切り盛りする長田亜起男さんは85歳、お店は1人で運営している。お店は常連さんが無償で手伝うこともあるのだとか。2017年にはミシュランガイド奈良に掲載されたが、店主の長田さんは元々大阪で寿司職人をしていた。1日50食限定だがどれくらいで売り切れるのか。麺を最高のタイミングで出すために5人一組でメニューを提供。ラーメンのチャーシューは塩のみで味付けしている。また特盛サイズのダブルもあり多くの人を魅了する。
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ラーメン河の味の決め手は「かえし」に使われる塩だという。ミネラルの多い塩を使うために岩塩を使用、現在はオーストラリアの塩を使用している。他の実は材料も吉野とは直接関係ないが、割り箸は吉野産だと語った。実は犬好きだった亡くなった奥さんが望んだことが吉野に移り住んだきっかけだと長田さんは語ってくれた。塩ラーメン まぐろ丼セット50食は2時間30分で完売。ちなみにこの地域は宿泊施設がないため、この日はスタッフを家に泊めてくれるという長田さん、常連さんとともに宿泊することに。
ラーメン店の上に住んでいる長田さん。家ではダンベルを持っての筋トレに励む。聞けばラーメンを冷めないように一度に運ぶため筋トレが欠かせないのだとか。さらには翌朝は6時から仕込みをしながら天気をチェックする。その日の温度で味を調整、さらにはどのように来たかも考えて味を細かく調整するのだとか。また厨房内では味覚が鈍くならないように冷たい飲み物は飲まず、お湯のみを口にする。また塩ラーメンは千円、塩ラーメンとまぐろ丼セットは二千円。これはなるべくお金を触らないためだという。
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ラーメン河の店主がしいれのちために鶴橋卸売市場を訪れる長田さん。豚肉は端の部分を使わず素材は塩だけでチャーシューを作る。またネギは渭東ねぎというブランドのネギを使うなど厳選したものを使用するなどしている。