一見平穏を取り戻したカブール。しかし市民からは「商売がうまくいかなくなり、昔売れたものが全く売れなくなった」など不満の声があった。経済の低迷や食糧不足が深刻化し、国連は人口の3分の2以上が人道支援を必要としているとしている。なかでも女性たちが苦しんでいる。タリバンは、独自に解釈したイスラム法に基づく統治をすすめ女性の学ぶ権利や働く権利を制限。女性は小学校までしか学校に通えなくなっているほか、NGOや国連など職員も出勤停止が通告された。さらに先月には美容院も閉鎖が命じられたことが明らかに。隠れて営業する経営者は、当局の目に怯える日々を過ごしている。タリバンの暫定政権を正式に認めた国はこれまで1つもない。それでもタリバンの幹部は頑なな姿勢。そんななか、日本で暮らすアフガニスタン人の男性が、現地の女性を支援しようと千葉でアフガニスタンのドライフルーツを販売している。店主のバブリ・アシュラフさんは、今年3月からアフガニスタンの絨毯を販売開始させた。カブール市内で絨毯工場をつくり、働いている女性約50人が一ヶ月で10枚ほど製作している。アフガニスタンから日本に届いた絨毯には、アフガニスタンの自然や暮らしぶりが表現されている。