今回のバングラデシュ 総選挙は公正だったのか。インドや中国やロシアは、ハシナ首相を祝福するメッセージをすぐに出している。インドは安定した政権が続くことを重要視している。アメリカ国務省は声明で、選挙は公正に行われなかったと厳しく批判。イギリス政府も人権侵害を指摘。国際社会は意見が分かれている。日本はどう受け止めているのか。日本政府は、選挙監視団を現地に送っている。日本はバングラデシュと良好な関係を築いてきた。ODAを通じて深いつながりがある。バングラデシュには300を超える日本企業が進出している。徳島県のアパレルメーカーの工場では、1900人の現地従業員が働き、生産拠点となっている。今後、与党のハシナ政権は、与党側を徹底して抑え込むことが予想され、独裁的な傾向が増すだろう。ハシナ首相は与党側をテロリストと呼んでいる。バングラデシュでは経済成長が著しい一方で、貧困や格差が拡大している。気候変動の影響も深刻化。課題は山積している。