ロシア・プーチン大統領は北朝鮮との間で締結した新たな条約をめぐり、「北朝鮮に武器を送ることを排除しない」と述べ、対立を深める欧米側を牽制した。プーチン大統領が北朝鮮・金正恩総書記と署名した包括的戦略パートナーシップ条約では有事の際に軍事支援を行うことが明記されている。条約を巡りプーチン大統領は20日、「ウクライナが欧米側が供与された武器を使い、ロシア領を攻撃することは侵略にあたるか」との記者の問いに、「それに近い」と述べた。その上で「我々は北朝鮮を含む地域に武器を供給する権利がある」と強調した。これに対し米国国務省・ミラー報道官は、懸念を表明し、「朝鮮半島を不安定化させ、提供する武器の種類によってはロシア自身が支持してきた国連安保理決議に違反するかもしれない」と述べ、日本や韓国と連携して対応していく姿勢を示した。