米国のオースティン国防長官は、ウクライナへの軍事支援について欧米各国などが話し合うオンライン会合に出席したあと、記者会見した。この中で「ウクライナに対し最大で60億ドル(9400億円余)の追加の軍事支援を行う」と表明した。今回の支援には、前線で不足している砲弾や防空システム「パトリオット」のミサイルなどが含まれるとしている。米国では与野党の対立で追加支援のための緊急予算が成立せず、去年末から支援が滞っていたが、今月24日に予算が成立し支援が再開した。バイデン政権がウクライナへの軍事支援を表明するのは24日に続いて今週2回目で、支援を主導する姿勢を強調するねらいがあると見られる。